ぶらんこ
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ちょっと遠回りしてみたあぜ道の端っこに、赤い花たちが咲いていた。 曼珠沙華。 花は誰に聞かなくとも、ちゃんと季節を知っているらしい。 彼岸花とはよく言ったものだ。
この花を見ると、心のなかで思い出す人がふたりいる。 いつかまた話せるといいなぁ・・・と思う。 お元気でいるといいなぁ・・・と思う。 わたしはなんとか元気でおりますよーと、言えたらいいなぁ・・と思う。
でも、表面では離れていても、目に見えなくても、ちゃんとどこかで繋がってるような気がする。 きっと来年も再来年も、この花が咲くたびに、心のなかに浮かんでくるのだから。 季節はとぎれることなくまわっていく。 心もそうやってまるくなるといいな、と思う。
夕方。 我が家の庭にも、もみじの木の後ろにマンジュシャゲたちが咲いていた。 白いマンジュシャゲ。 ―昨日まで気付かなかったのが不思議だ。。。
もうすぐ秋彼岸。 月がまた、少しずつ膨らんでいく。
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