ぶらんこ
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いつも家の裏の畑の道を歩いていく。 灯りのない道だけれど、歩いてるうちにだんだんと慣れてくる。
ぷーちゃんはノー・リーシュなので自由気ままに歩く。 今日は何か強い匂いがするのか、麻薬犬のように鼻を地面にくっつけたまま忙しく歩いていた。
ぷーの後に続き、わたしはのんびり歩く。 そして、畑の真ん中あたりまで行くと、いつもそこで寝っころがる。 今日はお月さんはいない。 雲が近くて大きい。 星は遠くにちらほら。 ぷーが遠くへ行っては戻ってくる。 稲光。 川薩地方だか、大雨洪水警報だったかなぁ・・・よく思い出せない。 鈴虫の声がする。
散歩から帰ってきたら、こころに「今日はやけに遅かったね」と言われた。 そうかもしれない。 どれくらい経ったのか、時間はわからないけれど。 「うん、眠っちゃったからね・・・」 そう言うとこころは大袈裟に驚いてくれた。 「マミィ、そのうち誰かに通報されるよ!」とかなんとか。
どうせ誰もいないよ。
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