ぶらんこ
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2004年09月08日(水) バッハさん

台風が過ぎ、家の周囲の後片付けをしていたら、お隣のご主人と会った。
今回の台風の話をちょこっとする。
彼の家の、うちとの境界にある垣根は壊されてしまっていた。
大変だ。。。
わたしは、彼が後から作業しやすいよう、その垣根の周囲を先に掃除した。


しばらくして、彼が食パンを二斤持ってやって来た。
「これ、昨日のだけれど、良かったらどうぞ。。。」
とっても驚いた。
食品を扱う商売をしてる、って、パンのことだったんだなぁ。
お礼を言って、ありがたく頂戴した。


良い人だったんだなぁ・・・と、今になって思う。
というか、悪くなかったんだね、最初から。
とっつきにくそう、って感じたのはお互いだったのかもしれないなぁ。
・・・誤解した(された)ままでなくって、本当に良かった。


人と人って、どうなるかわからない。
たぶん、ちゃんとなるようになるのだ。
ちゃんとしたときに、ちゃんとしたところで、ちゃんとした形で。



ふにふに食パンを抱いて、にこにこ顔に、なりました。



  ・・・



              『あいたくて』     工藤直子

             だれかに あいたくて
             なにかに あいたくて
             生まれてきた―
             そんな気がするのだけれど

             それが だれなのか なになのか
             あえるのは いつなのか―
             おつかいの とちゅうで
             迷ってしまった子どもみたい
             とほうに くれている

             それでも 手のなかに
             みえないことづけを
             にぎりしめているような気がするから
             それを手わたさなくちゃ
             だから

             あいたくて






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