ぶらんこ
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台風が過ぎ、家の周囲の後片付けをしていたら、お隣のご主人と会った。 今回の台風の話をちょこっとする。 彼の家の、うちとの境界にある垣根は壊されてしまっていた。 大変だ。。。 わたしは、彼が後から作業しやすいよう、その垣根の周囲を先に掃除した。
しばらくして、彼が食パンを二斤持ってやって来た。 「これ、昨日のだけれど、良かったらどうぞ。。。」 とっても驚いた。 食品を扱う商売をしてる、って、パンのことだったんだなぁ。 お礼を言って、ありがたく頂戴した。
良い人だったんだなぁ・・・と、今になって思う。 というか、悪くなかったんだね、最初から。 とっつきにくそう、って感じたのはお互いだったのかもしれないなぁ。 ・・・誤解した(された)ままでなくって、本当に良かった。
人と人って、どうなるかわからない。 たぶん、ちゃんとなるようになるのだ。 ちゃんとしたときに、ちゃんとしたところで、ちゃんとした形で。
ふにふに食パンを抱いて、にこにこ顔に、なりました。
・・・
『あいたくて』 工藤直子
だれかに あいたくて なにかに あいたくて 生まれてきた― そんな気がするのだけれど
それが だれなのか なになのか あえるのは いつなのか― おつかいの とちゅうで 迷ってしまった子どもみたい とほうに くれている
それでも 手のなかに みえないことづけを にぎりしめているような気がするから それを手わたさなくちゃ だから
あいたくて
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