ぶらんこ
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台風接近。 昨夜、久しぶりに「一緒に眠ろう」と、こころがやってきた。
そっか。そうだね。。。と、彼女の話を聞きながら眠る。 このところ、いろいろと心配事があるみたい。 のんきなくせに小心者。誰かさんと一緒。
幼い頃から守護天使(guardian angel)の存在を信じている。 「なんでもうまくいくようにわたしを見守っていてください」 そんな風に祈った。それは大人になった今でも、たいして変わっていない。 でも、ちょっとは変わった。 いつも、こころの分もお願いしているからね。
「だからあなたには、マミィのguardian angel、ダディのguardian angel、自分のguardian angel、 3人の守護天使がついてくれてるの。だからその分、なんもかも、うまくいくようになってる。」 それを聞いたこころは、まんざらでもない顔で笑っていた。
フェリーが運航してる、と言うのでいつもどおり港まで送って行ったのだが、 9時20分のフェリー以降は欠航決定、となり、急遽とんぼ返りでまた迎えに行った。 港へ着くと、こころは同じフェリーに乗り合わせたという女の子と一緒にいた。 その子の家はわたしたちの近所だそう。 そして、バスを待ってると言うので、わたしの車で一緒に帰ることになった。
聞くと、彼女もこころとおんなじ中学1年生。 毎朝5時20分のバスで通学しているそうだ。 学校こそ違うが、こころと似たような境遇じゃないか。 「すごい、すごい、おんなじ、おんなじーーー!」 母子ふたりで喜びながら彼女の話を聞いていたのだけれど、よーく聞くと、これが全然、違う。
3時半に起床。少し勉強。5時20分のバスで港へ。学校は8時から。 夜7時半帰宅。8時から11時まで塾。帰宅後、晩御飯。12時就寝。
・・・眠る時間、ないじゃないかぁーーーー。 こころもわたしも、あんぐり、大口を開けて聞いていたんじゃないかな、と思う。 本当に、心底、驚いた。 彼女は彼女で、わたしたち母子のアホな会話に驚いていたみたいだけれど。
彼女を家の前で降ろした後、ふぅ〜っとため息が出てしまった。
「あの子、守護天使があなたのために送ってくれたのかもしれないね」 そう言いながら、ふと、あの子の守護天使もまた、わたしたちをあの子のために送ってくれたのかな、と思ったり。。。
どちらにせよ、こころの心は軽くなったみたい。 守護天使が降りてきてくれた、台風接近の朝。
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