プープーの罠
2006年09月05日(火)

単純な公式

連休が近い。

早稲田君から連休はどこかへ遠出しようと提案がある。
遠出=泊まりだ。

青森、行こうか?

私はいつだかのmixiの日記に
『いつか奈良美智を見に行きたい』
と書いていて、奈良美智の美術館は彼の故郷・青森にあり
とても日帰りでは行けないし、車がなければ行けないから
免許のない私がぷらりと行くのはちょっと無理
であり、早稲田君となら、レンタカーにでも乗って行けるんだなぁ
と一瞬思う。

しかし彼は奈良美智にはまるで興味がなく、
青森には行くが、美術館には行かないだろう。

青森=泊まり

という以外、彼にとってはどうでもよいであろう感じは想像に容易く、
彼の行動パターンは
ホテルで待ってる
あるいは
美術館の外で、タバコを吸って待ってる。

…考えただけで気が滅入る。

青森は、言ってただけだから。どうしても行きたいわけじゃないし。
じゃあどこに行く?早く決めないと宿とれなくなっちゃうよ。
行きたいところはないの?
俺はどこでもいいよ。

私はこの人と、どこへ行きたいだろう。

何かないの?
うーん
せっかく連休なのに?会わなくていいの?

じゃあ、
公園に行こうか。


葛西臨海公園にでも行って、のんびりごろごろして
そうしたら二人の中で何かが、ゆっくり、ちょっとでも動く
かも知れない。

そして返ってきた早稲田君の返事はこう。

は?何それ。嫌がらせ?

彼にとって私とのデートは
泊まりじゃない=嫌がらせ
なのだ。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

My追加