2006年08月05日(土)
Little Star
トールさんからいつぞやにあった 飲みましょう な、お誘いが急遽開催、20名くらい集まるらしい。
まぁどうせ八木君は来ないだろう と思いつつそれなりの期待と覚悟を決めていたけれど 予想外にも八木君は珍しく時間通りに現れたのでした。
偶然にも1週間ほど前にフジロック のことでたまたま彼にメールをしていて 『今年も行ったの?』 『今年は忙しくて行けなかった』 そんな程度のことではありましたが、 大好きなイベントを飛ばすほど忙しいならなおさら 今日は来ない と思っていた のに。
比較的早めに着いた私は すでに来ていた数人の横に詰めて座り、 中央から埋まっていく席、 八木君が来た頃には端っこしか空いていなくて 縦長に用意された席では接点すらなさげ。 周りは初めて見る人も多く、 どうやり過ごそうかな、 なんて思いきや意外にも同窓会 的なつかしい顔ぶれが一同に介し、 それは実に4年ぶりだったので話は果てなく弾む。
二次会へ移動するために店の外に出て、 さぁ歩き出そうとした 時に八木君が待っていたかのように私の肩を叩き、 お久しぶりの挨拶もなく弾丸のように話し出す。 きっと嬉しいことがあって話したくて仕方がなかったご様子。 私はこちらに目を向けない照れたような笑顔 の横顔を眺めながらただ聞いている。 あら、メガネが変わっている。
何年前だかに一度行ったことのある飲み屋に着くと、 八木君が隣に座る。 前もこの集まりでこの店で並んで座った。
予想外の盛り上がりを見せた集団は 二次会に流れても頭数が減ることはなく 7割掛けの人数でしか予約してなかったので席が足りない。 詰めて詰めてと言われるも座敷ではない のだからイスをぎゅうぎゅうに並べるにも限界があり、 で、八木君とイス半分こ。 ソファじゃない、ひとつの木製のチェアにふたりで座る。 八木君は細いが私のお尻は大きい。
もうちょっとそばにおいで
腰を引き寄せ 腕を密着させ寄り添う ように他の人の話に耳を傾け、 何だかおんなじものを飲む。 いい匂いがするから好きだ、と 私が教えたお酒。 最近けっこう飲めるようになったのよ。 と言って、強くなかったはずの八木君が 私と同じペースでグラスを空けていく。
あなたケータイは? と言われて自分のを差し出すと ストレートやめたのね。 うん、いいストレートのがなくてね。 と、彼が取り出したのはストレートケータイ。 これいいよ。最近出たの。すごくいいの。 そうなんだ。 そう。 にっこりと、笑顔でこっちを見た。 可愛いの。
この人の存在は私の中で誰にも代えがたい。 そう、改めて確信するだけ。 もし次があるなら、絶対に手放さないでおこう。 たとえ自分がどんなに落ちてゆこうとも この人と一緒にいられるなら構わない。
好きな人が自分を好きになってくれるというのは奇跡だと思う。 私が投げ出した奇跡 また起きる時は果たしてくるのだろうか。
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