プープーの罠
2006年07月13日(木)

不通の普通

あれから何日か後に
 『しばらく泊まりに行くのはやめるよ』
というメールが一度来たきり連絡はなかった。

泊まりでなければ用はない

というのをあからさまに表現されているようで
悔しくて涙が出る。
これまでだって平日に連絡があるわけでもなく
向こうから来る連絡と言えば週末の
 『今日泊まりに行っていい?』
だけだった。

一度
私の仕事帰りに、彼は夕食を取るために会社を抜けて
ちゃんと決着をつけるべく一緒にゴハンを食べに行き
私は
君とは合わないと思う。
私が許せないこと
と、
君が悪いと思わないこと
が同じじゃあ、私はいつもイライラするし
君はいつも怒られる。

まぁ、付き合うってそういうものだから。
まったくぴったり気が合う人なんてそうそういないし
こうやって違いがあっても歩み寄っていくものでしょう?


なだめすかすように彼は言う。
二人の話をしているのに
一般論でそれっぽいことを言う。
この図はすべては私が悪いかのようであり
それを俺が大きな懐で包み込んでいる
とでも言いたげである。

僕とやっていく気はあるの?
わからない

解決したのかしないのかうやむやのまま
そこからまた連絡はなかった。


こういう時の休日は酷だ。
休みの前になると連絡を待ってしまう。
目の前には連休まで迫ってくる。
自分を落ち着かせるように
実家に帰ることにしていた
矢先。

連休だし会う?

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「プープーの罠」 written by 浅田

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