プープーの罠
2006年06月25日(日)

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日曜日
カルティエ展に一人で行く。

人がいっぱい
カップルばっかり。
一人でマイペースで眺める
と同時に一緒に見たかったなぁと思う。

誰と?

彼はこういうものに一切興味がない。
昨日もしああならなかったとしても
一緒に来たらきっと広場でタバコを吸って待ってるか
つまらなそうにただ後ろをついて回り
頭が痛い、か、そろそろ帰ろう、か、よく分からん、と言うのだ。

誰かと何かを感じたかった。
作品を指さしてああだこうだ言いたかった。
その相手に早稲田君は相応しくはない。
それは解っている。
でも友達を誘う気にはならなかった。

ロン・ミュエクを黙ってみつめて
デニス・オッペンハイムを黙って眺めた。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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