プープーの罠
2006年06月12日(月)

1+1=マイナス

前からうすうす感じていたけれど、
そう彼は日曜日の日帰りデートなんて来ない。

休日にうちに来ると終日
こもっていることになるので
私は外で待ち合せるような"デート"にこだわっていて

土曜日にどこかで待ち合わせしようと言えば
どうせ会うならわざわざ待ち合わせなくても
一緒に出かければいいじゃない

と、金曜日に着替えをロッカーに入れて出勤し
仕事終わりの足で泊まりに来るし

土曜日に私に用があるから日曜に会おうと言えば
ちょっとでも一緒にいたいから
と、いつも通り金曜に泊まりに来て朝には家に帰っていく。

けれど、日曜日には眠いからと言って会おうとはしないのだった。


会う度に必ず嫌な雰囲気になる。
その度に私は
合わないと思う
が、
「筋の通った説明ができないならそれは君の身勝手だ」
と彼は言う。
「改善する余地もなくただ合わないと言われたらどうしようもない」
と。

みんなみんな私のせいだ。
歩きタバコをするのは部屋でタバコを吸わせない私のせい。
観たかったビデオを借りられないのは私が劇場公開でもう観てしまったせい
私が観たいものは興味がないし
いつもジャージなのは週末ごとに私のうちに来ていて買い物に行く暇がないせい。
じゃあ一緒に買い物にでかけよう
と言えば
探すのが面倒臭いから見繕ってよ
じゃあこれは?
趣味じゃない。
じゃあこっちは?
もういいよ、めんどうだし早く帰ろう。

でかければ人が多くて頭が痛い
じゃあ休憩がてら食事でもするかと問えば寝起きは食欲ない
じゃあ帰る?
いいよ行きたいところがあるなら付き合うから
じゃあ本屋にでも
あからさまなしけた顔
…もういいよ、帰る
何だよ付き合うって言ってるのにかわいくねえなあ
行ったら行ったでだるそうにタバコを吸って外で待ってる。

家にいたらいたで
寝てるか食べてるかのどっちか
元気なのはムラムラしてきたときだけ。


一人の方がマシだ。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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