プープーの罠
2006年03月24日(金)

たなぼた

私の契約満了が正式に
社員全員に通達され、
引継ぎも大方終わって
あとは長い長い休み
のプランをのんびりと考えよう
かと、ゆるやかに残りの勤務を消費して
いたこの月末1週間前の金曜日、

唐突にリーダーに
「良案が思い付いた」
と呼び出され、
行ってみればそこには
部長がいた。

あぁ、まだ引き止める気なのか…
苦笑いする私に
部長は満面の笑みを向け、
 そんなに警戒しないでください、
 派遣契約が今月いっぱいで満了する
 のは分かってますから。
と言い、しかし
やはり契約の話を始めたのだった。

業務委託として残り、D社に出向してほしい
とのこと。

D社。
業界最大手の代理店。
刺激がないわけがない。
内容は進行管理で制作からは外れる
けれど、私は内容にこだわらないのだ。

半年契約、基本定時、
残業は月20時間程度。
月給として提示された額はそれほど安いものではなく、
悪い話ではない。

その直後、今度はキタムラさんに呼び出され、
 会社も変わるし、君の希望は叶えられてると思うよ。
とゴリ押しされる。

出向させてまで私を会社の籍に残す
ことで会社にとってどんな
メリットがあるのかは分からない
けれど、
全力で面倒を見られてるのは確か。

自分から希望しても
簡単に入れるところではない。
思わぬラッキー
なのか?これは?

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「プープーの罠」 written by 浅田

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