プープーの罠
2005年11月05日(土)

その場しのぎ

11月がきた時、
私は相当参っていた。

うんざりするほど仕事がヒマなのだ。

正社員一人分の仕事をまるまる引き継いだはずだった。
けれど、フタを開けてみれば
月に一度、定期的なルーチン作業が発生するだけの案件で
テストアップや修正を含めても5日もかからない。
残りの15日はすることがない。

あの社員は毎日残業をしていた。
何をしていたら残業になるんだ?

くわえて、10月アタマにするはずだった
クライアントへの挨拶
は、Cチームリーダーの「来週には」
という言葉で毎週先延ばしにされ今に至り、
つまりは引き継げていない
ということで、須貝さんは派遣延長、

10月末に派遣社員が9人までに削減された。

そこに、須貝さんが残り、
私が制作をやり、須貝さんがクライアントと連絡をとる。
逆だ。
いづれ私一人でやることになるにしても
今ディレクションをすべきは私の方なのだ。

「電話で来た連絡はそのまますべて私に伝えてください」
と言っても須貝さんはいちいち「整理する時間をください」と
要点を掴まぬままあさっての方向に噛み砕きまるで伝言ゲーム、
80%も伝われば良い方で、残りの溢れた20%はミスとなり、
リーダーはその度にクライアントに謝り、そして私に言う。

「どうなってるんです?ちゃんと取り仕切ってくれないと。」
「だから早く引き継ぎしたいのです。
 クライアントに挨拶しない限り、いつまで経っても
 彼の元にしか連絡が行かないんですよ。」

「じゃあ来週にでも。」

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「プープーの罠」 written by 浅田

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