プープーの罠
2005年11月24日(木)

オシゴトマーダー

派遣契約更新の時期。

私は、事あるごとに派遣会社の担当に
「ヒマすぎる」と苦情を入れ、その度に
「来月からは 今度こそ 本当に忙しくなる
そうなのでもう少しガマンしてください」
となだめられていた

ので、担当は更新を勧める
ことよりも、この年末までの契約を
やり遂げさせる方に力を注いでいたし、
私もまったくその気がなかった。
師走を目前にしても私の仕事の予定はまるでなく、

 何かやることありますか

と、足手纏いになるくらいさんざん聞いて
むりやり絞り出された仕事は
上司がもらった名刺を住所録に入力する。

私は事務か?

できると評価されたうえで
猿でもできる仕事を与えられる。
屈 辱。
人手が足りないから切らない
と言われた方がまだマシだ。
実際、私は人材としてあまっている状態だ。

定時きっかりに会社を出て、
私はフラストレーションを発散するかのごとく
個人の仕事をこなし始めるようになった。
もうどうでも良かった。

月末にまた数名辞めるらしい。
規制はあるけど指導はしない。
やりやすいように自由にやると制限をつけて出る杭は叩く
のに引っ込んだ杭をひっばり上げて高さを揃えるわけでもなく
ただ引っこ抜いてなかったことにする。
育てもせずただしていく
歯抜けでいびつに平均化された窮屈な会社。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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