2005年07月04日(月)
なくしたボール
ほどなくしてメールはぱたりと止んだ。
もともと無精者のワタクシ、 さして使用頻度の高くないケータイ、 放っておけばいつまでもメールフォルダは その名前で埋まりっぱなし。 個別フォルダに分類します。 やりとりがよくある人は個人名のフォルダ、 そこそこの人はグループ名、 知らない人はその他です。
順調に振り分けて行くといつも最後に残る のは八木君のメール、
ケータイを新しくしてから数回、 もう手応えを求めてはいないけど 時々発作的に、出さずにはいられなかった お茶のお誘いとか に事務的に返されたメールの返信達は どう分類すべきか というより分類される べき フォルダに 私はささやかに抵抗を示し、未分類 となっている だけで
とはいえ、整理したはずの受信フォルダに 何ヵ月も前のもの、しかも甘味ゼロの内容、 というのも何だかものすごく居心地の悪い感じで 私はその様子をしばらく眺めて ようやく分類する。
知人フォルダ。
かくして受信フォルダはまっさらなカラッポになり 同時に私の中でも何かがぽっかりと空いた。 気持ちの問題。
せめて友達くらいにはなりたかった なぁと思いつつ 彼の性格的にそれがムリ であろうことも悲しいかな痛いほど知っている。
帰ってきたらそこら辺に放り投げておいて 寝る前に充電器に差すだけのケータイ、 充電が切れたって、ほとんど差し支えはないのですが、
その時、メールランプが点灯していた。 八木君からであった。
あぁ私の電話番号は消されてはなかったのか とか 電話番号変わってないんだ とか 思うことはいろいろ。
唐突な近況報告とお誘い、 デジャヴュのようなメールの内容、 彼はボキャブラリーが少なくてそのくせ独特なのですが そう、ただの知人でしかなかった頃 同じ内容のメールをもらったことがある。
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