プープーの罠
2004年11月26日(金)

ツマラナイの品質

ペットの散歩(=ネットゲーム)
に精を出している。

ペットの感情は
嬉しい

悲しい
しかない。

散歩中、
その場に居合わせた人、
通りかかった人に向けて
嬉しい顔をする
と、嬉しい顔がぽこぽこと返ってくる。
悲しい顔がいても楽しい。
そうするとみんな一斉に悲しい顔をする。
嬉しいにも悲しいにも理由なんてない。
会話にも満たないごく原始的な
コミュニケーション
がそこにはあり、それから
ツマラナイことをとめどなく話す。
メンツはいつもバラバラ。
よく見かける人、それっきりの人
約束なんてなく、自然と集まっては散る。
そういう実のない状態が楽しい。
メインはあくまで散歩であり、
会話はおまけでしかない。
少なくとも私には。

そんな中でも何度か話すうちに
気が合う人というのもできるもので、
年の近い同じ職種の女の子、
散歩中に出くわさずとも
直接遊びに行き会うようになった

ところに、たまたま彼女の友達
だという男がきて
人生相談にのってやる的
彼女に近況を根ほり葉ほり聞いていた。

男は諭すように言う。
「国民年金より厚生年金の方が
 いっぱいもらえるんだぞ
 一時的な高収入に目がくらんで
 馬鹿な働き方をするのは辞めろ」

ごくごく普通の人というか、
20世紀の凡人思考、
周りにはいないというより
お近づきになりたい
と思うような魅力
的要素がまったくない
タイプである。

いい高校に行くために受験勉強して
いい大学入るために受験勉強して
いい会社に入るために就職活動して
いっぱい年金もらうために働く。
それがすべてか?
ゲームの中ですらも。

ツマラナイ人だなぁと思う。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

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