プープーの罠
2004年11月23日(火)

歪んだワールドワイド

相変わらずネットゲームをしている。

RPGではないし特にストーリー性もない
ペットを飼うゲーム。
エサを買い、家を買い、
食事とトイレの世話をし
散歩に行かせる、時々他の飼い主と話す、
至極 シンプル なもの
であるが、実社会をそのまま凝縮した
ような社会がそこにはできあがっていて、

ただ世話をしている人
友達を探している人
家の装飾に凝る人
仲間を集って仕切る人
ペットを自慢して回る人
ペットをエサにして飼い主をナンパしてる人
お金を乞う人
餓死しそうなペットにエサを与えて回る人
エサを転売して商売をしている人
言葉巧みに相手を騙してお金をせしめる人
戦闘が好きな人
ペットを飼っては殺すのを楽しんでいる人

"できあがっている"というには
あまりにも未熟でモラルに欠けたものではある
けれど、ともかく、それは存在している。

そして、それを構成している
このゲームの主なユーザーは
小 学 生
であり、 学校 で作り方など教わらなくとも
個人が集まれば社会が形成される
というのはもはや自然現象なのだ。

大半の「教師」という人たちは
教育大学に入り、教育実習をし、
免許を取得して卒業すると学校に勤める。
お金を払って教わる立場から
お金を貰って教える立場へ
という変化はあるけれど、
"学校"以外の社会を知らない、
とても強引な言い方をすれば
上級生が下級生に勉強を教える
という行為をビジネス化
しているようなものであり、

たとえばあれは中学時代のこと、
尾崎豊に憧れていたちょっと悪
ぶってた新卒のアツ〜イ先生は
いつナンドキでも生徒の肩を持ってくれて
生徒からは絶大な人気があったし
13,4歳だった生徒からしたら

僕たちを理解してくれる唯一の大人

であったけれど、自分が
それと同い年、あるいはそれより年上
になった今、思えば彼は

大きな子供だったのだな

などと思う私は社会の擦れっ枯らしでござい
ますがとにかく、学校は鎖国された社会であり、
学校から出たことのない先生が語る"社会"は
空 想
に近かったように思う。

話が逸れましたが
今どきの子どもはパソコンを扱える事なんて常識、
先生の 絵空事 など聞かなくともネットを使い
自分の欲しい情報を手に入れる
ことができる

所詮
経験したわけではない情報知識
なのには代わりはないのですが。

そうして自らの意思で属した この 開けている
ようで閉じているイビツな社会で、小学生が
しかも両手だけで数えられるくらいの年齢の子供が
「お金をあげるから友達になって。」
などと言っているのを見ると
友達はお金で買える
なんていう病んだ経験を重ねるくらいなら
分別がつくようになるまでは
閉じた社会で 夢見がち なことを信じている
という経験こそが必要なのかも知れない。

なんて、何が言いたかったのか
分からなくなってきましたが、
もし私に子供がいたとして
そしたらこんな社会には晒したくない
ものだとつくづく思った次第です。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

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