うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2005年03月01日(火) パン・タデウシュ

アンジェイワイダの映画で日本でもかなり有名になったポーランドの文学作品パンタデウシュ。
ナポレオン戦争期のリトアニアを舞台にした作品で、ポー人の民族としてのアイデンティティーを探る上でもとっても重要なものだそうです。

ポー人は小学校と中学校で課題図書になってるんで、一応みんな読んでるはず。
ちなみに私は読んでません。

映画版のDVDも我が家にあるんだけどねぇ。
映画観ただけじゃあ時代背景とかがわかんないから、誰かに解説してもらいながらじゃなきゃいけないし、重そうな映画だから(ワイダだし)未だに観てない。

と、ポー人の友達に言ったら
「あ〜、私も〜。学校で映画観させられたけど、意味わかんなくて寝ちゃったし」
とか言ってる。だって学校で読まされたんでしょ?
「あ〜、読まなかったんだよね〜私。試験もカンニングで乗り切ったし。」
なんか頭の悪そうな発言ですな、私の友達。

今日、ヴィオラ(ゲラ夫妹)が遊びに来た際、ゲラ夫の研修用テキストを見て
「何このパン・タデウシュ!」
と叫んでた。何故ここでパン・タデウシュ?と思いきや
「分厚くてつまんない本の事をパン・タデウシュと呼ぶ」
んだそうです、最近のポー語では。

パン・タデウシュ、あがめられてるんだかあざけられてるんだか、微妙な作品のようですな。


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