土曜の夜は、ライブハウスから夜バスを乗り継いで帰る。 ライブハウスが我が家から20キロ以上離れてるんで、タクシーで帰るにはちょっと勇気の要る距離だしね。
まずはワルシャワ中央駅に向かうバス。全ての夜バスは中央駅に集まり、中央駅から発車なので。 へべれけに酔っ払ったフーリガンなお兄さんが、ゲラ夫に話しかけて第三次世界大戦の可能性について述べる。 近くに同じく激しく酔っ払ってるお兄さんが居て、でも陽気な酔っ払いじゃなくて鬱々と怒りに震えてる酔っ払いで、この2人が喧嘩したらシャレならん!って感じだったんだけど、ゲラ夫が適当に陽気なお兄さんをあしらってて、鬱々なお兄さんの怒りは頂点に達しなくてすんだ。
中央駅から我が家に向かうバスの中には激しいレギア(ワルシャワのサッカーチーム)ファンのお兄さんたちが居て、ちとビビる。 とりあえず目を合わせると因縁つけられるかもしれないので(こういう時ガイジンは目に留まりやすいから困るね)お兄さんたちが何人グループなのかは確認しなかったけど。
とにかく腹の底から大声を出して、レギアの応援歌を歌い狂ってる。 しかもレギアの応援歌ってのはいくつもあるらしく、延々と色んなのを歌ってる。 歌うだけならまだしも、バスの天井や窓をガンガン叩いたり、思いっきり飛び跳ねたりしてるんで、夜バスがヒップホップのビデオクリップ張りに揺れる。
このお兄さんたち、大声で歌ってるだけで特に他の乗客に攻撃的ではなかったので、聞いてて楽しい。 ポロニア(ワルシャワのもうひとつのチーム)をバカにする歌とかも延々と歌ってたから、ポロニアファンが居たら大変だっただろうけど。
途中の駅から乗ってきた前の方の乗客もどうやらレギアファンらしく、途中で歌いだす。でも後ろのグループと微妙にずれてたり曲が違ったりしてて、団結してるんだかしてないんだかイマイチわからん。 さらに真ん中に乗ってきた乗客のグループもレギアの歌うたいはじめて、バスの中が大変な事になる。 赤ちゃんが1人泣き出すと他の子も泣き出す、みたいな現象になってた。
前のグループが降りて、ちょっと音量下がると思いきや速攻別のレギアファングループが乗り込んできてるし。こんなレギアファンばっかの夜バスは初めてだ。
と、言うわけで1時間半、延々とレギアの曲を聴き続けた。 そういえば大学の頃アメリカのパブで、大洋ファンの友達と3人で延々と応援歌(しかも横浜じゃなくて大洋の)を歌い続けた事があるんだけど、私もこんな感じだったのか・・と今更ちょっと恥ずかしくなったり。
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