うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年08月04日(水) 納豆奮闘記

ワルシャワは大都会なので、納豆だって手に入る。
が、手に入ることと、「簡単に」手に入る事はまた別問題。
3個パックで18ズロチ、600円。体感金額1800円。
これだけあれば、ズッキーニと赤ピーマンとタマネギとトマトとジャガイモとスモモを1キロずつ買える。
なので自家製納豆を開発。

今までに2回、自家製納豆に挑戦した。
まだ家には蒸し器が無かったんで、大豆を延々6時間ほど茹でて。
タッパーに入れて市販の納豆を混ぜる。蓋を少しずらした形に置いて60度の所に半日置く。
冬はヒーターのラジエーターの上に置けば簡単!と工藤久代さんの本で読んだんだけど(何たってワルシャワ暮らしのバイブルですから)以前のアパートのラジエーターは出窓のすぐ下で、タッパーが置けない。
なので、丸くないペットボトルにぬるま湯を入れて、タッパーの下に2個。毛布でくるんで、たまにお湯を替えて。

ちなみに発酵の間は一定温度を保たなきゃいけないんだけど、そんな事できるわけも無く、部屋は納豆臭いし、延々と待った挙句に出来上がるのは「納豆かと問われれば納豆以外の何ものでもないが、それでも納豆とは呼び難いシロモノ」。
小分けにして冷凍するんだけど、隣に市販の冷凍納豆もある事も手伝って、全然食指が動かない。冷蔵庫掃除の時にまとめて捨てた。

で、今回。
ゲラ夫が納豆に目覚めちゃったんで、在庫の市販冷凍納豆が切れる前に再度チャレンジ決定。夏だし上手くすればベランダの日向に置いとけば40度くらいにはなるかも。ベランダなら臭いも気にならないし、どうせゲラ夫も居なくてヒマだから〜とやってみた。

こないだの日記にも書いたけど、金曜の夜大豆を水に浸けて、土曜に6時間蒸す。蒸し器の水が足りてるのか見えないから適当にガンガン水を足して。(蒸してる大豆の上から水かけてる私。効率悪すぎ)
発酵には時間が足りないので翌日に持ち越し。

日曜は、蒸した大豆をベランダに置こうと思ったのに、どうも気温があまり高くない。直射日光も(我が家は西向きなんで)昼過ぎくらいから届かない。
なので、ボウルに温めなおした大豆を入れて、納豆数粒。そのまま鍋に乗せて湯煎にしてみた。が、湯煎と言っても鍋が小さいんでボウルの底がお湯に届かず、蒸気のみ。こんなんで温度調節できるわけないけど、まぁ適当に。沸騰させない程度に鍋をガスにかける事数回、延々と発酵させる。

写真が無いのが残念だけど、(デジカメが充電できない状態なの)ちゃんと大豆に皺もよって、色もこげ茶色っぽくなり、納豆風のものが出来た。

ただねぇ、ボウルに一杯の納豆ってあんまり見る機会ないし、納豆を一粒つまんで味見するって事も、日常生活ではあまり経験しないでしょ? だからどうもこれがホントに納豆と呼べるかどうか、やっぱりご飯と食べてみないと微妙、って感じで。
1日半冷蔵庫で熟成させて、いざ食べてみる。

う〜〜〜〜〜〜ん、微妙。
粘り気は砂糖をちょっと入れて補えた。ただ食べれないという程ではないけど、アンモニア臭が少し。
でも市販の納豆もこんなもんかも? いややっぱりこれはアンモニア臭強めだよ。いや、強めだけど食べれなくは無いじゃん? 芥子もうちょっと足してみよう。
そういや先日メッセージくれた方もアンモニアきつい時があるって言ってたな。

自問自答の食事。
これで「半年も納豆食べてないの〜〜!」とかだったら喜んで食べると思うんだけど、たまにとは言え市販の納豆しか食べてこなかったからねぇ。

なので思い切って全部捨てました!
冷凍庫にあるだけで食べなきゃいけないプレッシャーがあるから、だったら捨てちゃおうと思って。
衣替えの度に「今シーズンは着よう」と思いつつ数年間着てなかった服を捨てる思い。
はっきり言って気持ちいい!
決して生産的ではないけどね。


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