うわの空日記


ワルシャワに暮らす主婦ゲラッチの日常です。

2004年08月03日(火) 外国人としてポーに住むと言う事

ポー語のレッスンに私ともう1人のオーストリア人の女の子しか居なかった。(と言っても欠席者1名。) 隣のクラスは終わるタイミングがずれたので、私達だけだけどちょっと飲んでく?なんつって2人でパブへ。

出るわ出るわ、ポーの愚痴。
つーかねぇ、レストランとか店で店員が愛想悪いどころかケンカ腰だったり、カード払いにするとレジで延々と待たされたり、まぁそんなのは我慢できるのですよ。
でもやっぱり差別的な行為に遭うとキツイ。
怒れるのはまだ調子のいい時で、幾つかそんなのが続くと立ち直るまでに随分かかっちゃう。怒っても怒っても、これは永遠に続くものだし対処のしようもない。理不尽な目にあっても、自分の中でそれを消化するしかない。
ってな話。

彼女はオーストリア人で白人だし、一見すぐ外国人と判別もできないから、路上で突然いやな目に遭う事は少ないらしい。
が、悲しいかな隣国出身。Neighbors always hate each otherの通り、ポー社会では受け入れられない事が多い。長い長い歴史もあるしねぇ。

私の場合、一見さんで拒否される事はあっても、例えば親戚とか友達の友達に紹介してもらった時に「外国人は来るな」みたいな態度を取られた事はない。
見ず知らずの人にイチャモン付けられる事はあっても、1度きちんと紹介されて握手を交わしたら、みんな優しく接してくれる。

ポーに住むアジア人も大変だけど、ポーに住むオーストリア人も大変なのねぇ。
しかも彼女、2年間同棲してるポー人彼氏が居るんだけど、彼の前妻(子どもも居る)がヨリを戻したがってるとか、彼のお母さんは前妻を気に入ってるとか、彼自身が周りから白い目で見られる(オーストリア人と付き合ってるから)のに絶えられないかもとか、彼が長年うつ病で何も決め事ができないとか、う〜〜〜〜ん大変だね、って感じで。

そんな男やめてさっさと別れちゃいなよ!とも言えず。だってそんなに親しいわけじゃないし。
私って実は恵まれてたんだなぁ、と今更知ったり。
ゲラ夫が私がポー人じゃない事を引け目に感じるようだったら、私耐えられない(というか、耐えない)だろうなぁ。

彼から彼女に電話が入ったのでお開き。
彼女はモヒート2杯飲んだけど、車で帰っていきました。


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