ゲラ夫実家の近くには森が幾つかある。 ワルシャワの我が家からもそう遠くない所に森があるんだけど、結構人出があるんで、週末なんかはちょっとせわしない。 が、ゲラ夫実家近くの森は日曜の午後でもそれ程人が多くないのでゲラ夫、ゲラ夫ママと私の3人で散歩に出かけた。日曜のオビアッド(家族揃って食べる昼ごはん)食べ過ぎたんで腹ごなしも兼ねて。
森の入り口で野生のラズベリー発見。直径7ミリくらいの超小粒ラズベリー。 思ったよりも甘く、やっぱり味が濃い。数が少なかったんでちょっとしか食べれなかったけど。
そういえば、ポーでイチゴやブルーベリー、黒スグリを食べる時って砂糖をかけるのが普通。 逆に日本だと「果物本来の甘さで」って感じで、砂糖無しで食べる人が多いよね。なので果物自体が結構甘くなきゃ売れなくて、要するに甘ければ売れるんで、品種改良が進むのかな。 ポー人は果物に砂糖ザクザクかけて食べる事に抵抗無いから品種改良が進まなくて、イチゴとか本来の味が楽しめるんじゃないかなぁ。いやそれとも品種改良の技術がないだけか。 などと思いながら更に森を散策。
森に入って行くと、ブルーベリーの繁みがある。 が、ブルーベリーは無い。もう摘まれちゃってるみたい。国道沿いでもの凄いスピードの車を見送りながらポツンポツンとブルーベリー売ってる少年達が居たから、きっと彼らがもう摘んじゃったんでしょう。
でも奥の方へ進むと、まだブルーベリーあるじゃないですか。 しかも実が沢山付いてる繁みは遠目にも青みがかってる。走り寄る私。 一粒ずつ取っては口に入れると口の中で弾ける。ウマ〜! 戦時中の飢えた子どもバリに、ブルーベリーを食い漁る。食後の腹ごなしの散歩だったのにねぇ。
「片手にまとめて摘んで一気に頬張ると、また違う美味しさが楽しめるよ」とゲラ夫に教わり、今度はまとめて口に入れ、モシャモシャ食べる。フム、ウマい。
ブルーベリーを摘みながら奥へ奥へと行ってしまう私と、別の繁みを見つけて私の視界から消えてしまうゲラ夫ママ。きっと人はこうして森で迷子になるに違いない。別に迷子にならなかったけどさ。
指が気持ち悪いほどの青ムラサキになったのはしょうがないとしても、パンツにベットリと付いたブルーベリーには泣かされた。ゲラ夫ママがお酢と洗剤で落としてくれたけどね。
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