知り合う機会
必要な時以外は、外に出ない。
どこかに行こうと決めてしまうと、予定を立てたり
準備を始めるんだけれど、ぶらっと出かけようと思わない。
私に必要なのは、雑踏そのものでなく、雑踏や人のざわめきを
感じられる場所。
自分が何かしたいと思ったときに、それがすぐに提供される場所。
彼と話していて、深夜から出かけても何もないよと言われた。
あるんだな、それが。
街は、どこも不夜城。
昼間と同じくらい人が溢れている。
彼の心配は、出かけて誰かと知り合わないかということ。
出かけないから、誰とも知り合わない。
大丈夫だよと返事した。
何の話からか、私は幸せになりたいだけと言った。
すごい言いようだなと、言った後に気づいた。
「だけ」なんてね。
幸せになることが、いかに難しいか。
それを簡単に「だけ」なんて。
去年と比べれば、ずっと幸せ。
一昨年よりも、もっと幸せ。
比較すれば、今の私は幸せ。
幸福は相対的なものじゃないはずだけれど、人との比較ではなく
自分の人生のA点とB点を比べることは悪くないと思う。
「もっと」を焦って望まないように、彼のことばかりでいっぱいに
ならないようにしようと思う。
彼に言うと、冒頭の話になったんだった。
出かけて他の人と知り合うのはダメ。
俺が幸せにすると言った。
昔は、一緒に幸せになろうと言った。
新鮮だったけれど、幸せにすると言われたほうが頼もしく嬉しかった。
私は彼に何ができるだろう。
彼の最大の要求は、正直言うと荷が重い。
2005年08月28日(日)
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