メッキ
もっと以前の時点で気づくべきだった。
彼に話しながら、その女性がしてきたこと、話し方を振り返るとよくわかった。
私は大阪で生まれ育ちました。
大阪の言葉でも、地域によって微妙に違います。
昔ながらの大阪弁はきれいです。
亡くなった伯母の話し言葉や、家に出入りしていた呉服屋さんの船場言葉はきれいでした。
その女性から初めてメールをもらったとき、面食らいました。
「〜〜してけつかりよんな」
聞いたことを思い出せないくらい遠い昔、聞いたことがあった言葉。
関西圏以外に暮らしている人たちも、テレビで「吉本新喜劇」を観たことが
あるなら、聞いたことがあるかもしれません。
私はこれを「吉本弁」と呼んでいます。
同じ大阪出身だからと砕けた調子でいいと思ったのか、それがその女性の地なのか。
彼女がネット上で書いていたものとは遠く離れたものでした。
上品ぶった書き方、話し方をすればいいと思っているわけではありません。
今、私は最初の2行を断定で書きました。
そして、それ以降は「です、ます」で書いています。
ほとんどここで書く場合は、断定です。
同じ内容でも語尾の使い方で印象が変ります。
わかっていて敢えて使い分けています。
彼にその女性から来た、上記の言葉を言いました。
1度目、彼は聞き取ることができませんでした。
2度目、彼は「何それ?」と言いました。
私の周囲には子供の頃から、こんな話し方をする人はいません。
こんな話し方をする人がいることも知っているし、現実に聞くこともあるし
相手が使っても驚きませんが。
きちんとした言葉遣いをすれば、その人がいい人だとは思っていません。
乱暴な話し方でも、正直でまっとうな人はたくさんいます。
その女性と会った時、話し方よりも話す内容に辟易しました。
ネット上で知り合った初対面の男性に、自分を性的に悦ばせる練習のために
身体を売れと言われたと楽しそうでした。
彼女にとってごく当たり前の日常会話だったのでしょう。
地元では有名なコーヒーショップで、すぐ隣の席で耳をそばだてている女性が
いましたが、意に介さない様子でした。
この女性はネット上で、音楽を語り、悲しい、辛い、寂しい、切ないと書き連ね
恋や愛やエロスを丁寧な女性らしい文章で語ります。
子供を持つ40代の既婚女性ですが、こんなタイプは、ネット上に溢れています。
ですが、男性に対する媚びた態度と、それを影で金銭換算し舌を出している性質は
二度と同席したくありませんでした。
世の中にはたくさんいるでしょうが、私の周囲に存在してほしくありません。
話し方の下品さと性質の下品さが、ぴったり一致した存在でした。
ネット上で、いかに取り繕い演技してもメッキはメッキ。
それを再確認させられる女性でした。
2005年06月20日(月)
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