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2005年05月16日(月)
珍しくチャット部屋にいました。 メッセンジャに告知を出してずっと一人待っていて、当然来る人なんて限られていて、いつもの通りマンツーマントークですが、ほとんど人が来ないので、他の事をしながら在室している状態です。 時間は深夜もいいところの時間になっていました。
ぽんっと友達が入って来て、「いやなものを見て眠れない」と言いました。 どうしたの?なに見たの?と問うたら、リンクを書いてよこしたので、クリックしました。 「イラク自衛隊派兵反対」と言ったようなタイトルのものでした。
クリックして、もしやと思った時点でつばさも止めれば良かったし、最後まで見る必要は無かったはずです。 つばさにも好奇心があって、40歳にもなってその好奇心に勝てなかったのです。 恥ずかしいけど懺悔をします。 最後まで見てしまいました。
友達はこれを見て眠れなくなって、他の友達に愚痴をこぼし、他の友達にもリンクを教えたようです。
イラク人の手にかかった日本人の模様を伝えた動画です。
リンクをよこされた友達は、全部見られて喜んだそうです。 そしてチャット部屋にいる友達の方は、「信じられない」と吐き捨てました。
そいつと、お前と、つばさに、何か差があるか?
喜んだ友達の浅はかさと、刺激的な動画を見た興奮を共有せずにいられなかったお前と、そして予想していながら最後まで見たつばさと、畜生ぶりにどんな差があるのか。 戦火の及ばない安穏な地で、他人の尊い死を好奇心で見届けた共犯であると言う以外に何か差があるのか。
リンクの提供元は有名な芸能人で、それだけでもつばさには驚愕でした。 本人は反戦運動、戦争へのアンチテーゼのつもりなのでしょう。 自分が馬鹿の一人に加わったので、強く言えない引け目があるけど、なぜこの馬鹿野放しなんだ。 これを見た人間が反戦運動に立ち上がる事は、まず無い。 あり得ない。 見ない人が立ち上がる勇気を持っているのだ。 それが解かっていての偉そうな提供か。客寄せじゃないのか。馬鹿か、芸能人の影響を知らないのか。
チャット部屋の友達にも共犯である事を認めた上で、でも、年上の勤めとして言わせてもらいました。 こんなものがある事が、遺族にどれだけの心痛なのか。 殺されて行った彼の無念はつばさ達には想像もできないのに。 何で「眠れないよー」と撒き散らすのか。
知らないで置く勇気を、つばさは持てませんでした。 この日記を読んでどこの芸能人だ?と探しに行く人もあるのかもしれない。 でも、あなた方はきっと見るだけで、それだけで終わる人達です。 犬畜生以下です。 この悲惨を止めるための運動を起こす根性も、政治への熱意も無いあなた方は行くのはおやめなさい。
人間であるなら見ない勇気を持ってください。 見たなら伝えるのも止めてください。 何のためにこの動画があるかを考えてください。
何もできないくせに、人の死を笑いに行かないでください。
自己責任と人を非難する人は、自分の自己責任を取れない人です。 自分の命が懸かっていたら、普通はおこがましくて言えない。 人を簡単に責められる人は、自分が責められるのが耐えられない人である事が多い。 動画を見て、むやみに落ち込んで見せるのも逃げです。 反省しているんだと自分まで騙すのは逃げです。 世を儚んでいるのだと浸るのは卑怯です。 だったら座して悲しんで見せずに、それなりのアクションを起こすべきです。
つばさは勇気のある人間側に立って、堂々と偉そうにしていたかったけど、見てしまいました。 伝えない方が良いと言うなら、何も無かった事にしてここに書かなきゃいいだろうと言われるだろうけど、「すごいもの見ちゃって落ち込むー」と言って無意識に撒き散らす若者が他にもいるなら、やめて欲しいので書きます。
見ないと平和を語れない訳ではない。 知らなくても平和運動はできる。イマジネーションと言うものが人間にはある。 映画じゃなくて、人が実在して、つばさ達と同じ国に遺族がいて、紛争はまだ続いている。
知る勇気は別のところに。そして知らずにいる勇気を。
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