ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2026年08月08日(土) 健気に生きる

曇り時々晴れていたが何度かにわか雨が降る。

よほど大気が不安定なのだろう。

山里では稲刈りも中断され農家は頭を悩ませている。

気温は31℃に留まり随分と過ごし易いが

たとえ猛暑になっても晴天が望ましい。


今朝は夫を助手席に乗せて職場に向かった。

軽トラックの車検が完了したので引き取りに行ったのだが

ラジオがうるさいと電源を切ったり

私のアクセルの踏み方が下手だと文句を云ったり

なんだかんだといちゃもんを付けて不愉快でならない。

朝の道の楽しみもすっかり台無しであった。

「こんな人なのだな」と改めて思う。

しかしそれでも最愛の夫には違いないのであった。


仕事は朝から忙しく義父と一緒に平田町まで納車に行く。

名変書類に実印が必要だったので同伴したのだが

義父の機嫌がとても良く車中の会話も弾んだ。

それが本来の義父の姿なのだろう。

お客さんは数年前にご主人を亡くされ独り暮らしである。

世間話も無くてはならず義父の優しさが感じられた。


会社へ戻るとまた工場の片付けを始めて同僚も手伝っていた。

それも嬉しかったのか機嫌は増々良くなる。

お昼には例の中古車を引き取りにお客さんが来てくれた。

上機嫌で帰って行きなんとほっとしたことだろう。

しかし30分後それが大逆転する。

市内まで30キロの道のりだがエアコンは順調に効いていたとのこと。

ガソリンを満タンにしスーパーに寄ったら急に温風に変わったそうだ。

「もう泣きたい」と嘆くお客さんを必死の思いで宥め

直ぐに同僚が代車に乗って市内へと向かった。


義父も私もがっくりと肩を落とす。

やはり中古部品では完璧ではなかったようだ。

「欲すれば損をする」で原価を少しでも抑えようとしたからである。

義父の腕は確かで右に出る者はいないと思う。

そんな義父に直せないエアコンはこれまで一台もなかったのだ。

同僚が帰るのを待ちながら義父と相談しリビルト部品を注文することにした。

しかし今日は部品屋さんが休みでどうすることも出来ない。

「月曜日のことよ」と義父を宥めやっと少し落ち着いたようだ。

わずか20万円の中古車である。利益は減るが仕方ないことだった。


どんな日もあるものだがこんな日は気が滅入る。

商売の厳しさを改めて感じた一日だった。

山あり谷ありの日々を何としても乗り越えて行かねばならない。


いつもより早く4時に帰宅。30分程自室で過ごしていた。

笠原メイさんの病気は息子の元お嫁さんの病気と同じのようだった。

前々からそうではないかと思っていたのだが今日は確信する。

息子は離婚を決断したが結果的にはそれで良かったのだと思う。

実家へ戻り環境が一気に変わったおかげで今はとても落ち着いているそうだ。

けい君とはほぼ毎日電話で話しているそうで寂しさもないだろう。

息子とは決して憎み合って別れたのではない。

病気さえなかったらずっと「平和な家族」でいられたのだと思う。


人はみな宿命のようなものに左右されて生きている。

個々に与えられた日々は生まれる前から決まっていたのだそうだ。

だからこそ受け止めて健気に生きていかねばならない。

ああすれば良かったこうすれば良かったと思うよりも

これで良かったのだなと思えるような生き方をしたいものだ。


※以下今朝の詩


      坂道


  坂の途中で腰を下ろした
  少し休みたくなったのだ

  大きな栴檀の木陰で
  風に吹かれていると
  八日目の蝉だろうか
  鳴きじゃくっている

  終る時は皆そうだろうか
  静かに眠るように逝きたい
  泣くことも鳴くことも
  忘れたほうが楽になる

  焼けたアスファルトの熱が
  風に揉まれるように吹く
  夏の記憶はどうしてこうも
  切ないのだろうとおもう

  そろそろ立ち上がろうか
  いつまでもここにはいられない

  坂道は遥かに続いていて
  遠く彼方に私の在処がある



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