晴れのち曇り。今夜遅くには雨が降り出しそうだ。
昨日に比べると涼しく過ごし易い一日となる。
八重桜が散り今度は芝桜が枯れ始めた。
同じ「桜」と名付けられても散れないのが憐れに思う。
アマリリスは咲き始めたばかりで何とも可憐であった。
山道の途中にある民家の庭先に毎年真紅の花が咲く。
今朝はまだ蕾であったが間もなく咲くことだろう。
良心市の直ぐ真横の家で白にピンクの透かしがあるアマリリスは
一足先に咲きこころを和ませてくれている。
きっと花好きの一家なのだろう。老夫婦ではないかと思いを馳せる。
良心市には今朝もタラの芽と新玉葱が並んでいた。

今朝は珍しく義父が待機してくれていて助かったが
雨が降らないうちに除草剤を散布したいとのこと。
二足の草鞋が今にも千切れてしまいそうだった。
苛立ちはマックスになり声も大きく荒くなる。
愚痴も多くまるで鬱憤を晴らしているようだった。
そんな義父を宥めながらはらはらとするばかりである。
挙句には「百姓か会社かどっちかを止めんといかん」と云い出す。
どちらも止めるつもりはないのにいつもの口癖である。
「会社を止めようかね」と私が云うとあたふたとするのだった。
やっとの思いで車検完了の書類が整いほっとしたが
「もう俺のすることはないな」と怒鳴り逃げるように田んぼへ向かう。
やれやれであった。もう帰って来なくても良いとさえ思う、
午後も定時ぎりぎりまで事務仕事が忙しかったが
整形外科のリハビリと診察があり遅れる訳にはいかない。
愛子ちゃんからまた電話があったが今日もお断りする。
明日の午後、雨が降らなければなんとか見に行けるだろう。
「てっせんに待ちよってと云うちょって」と伝えると
「うん、わかった」と笑い声が聞こえた。
整形外科では骨密度の検査があったが、まだ骨粗しょう症とのこと。
骨を強くする薬もあまり効き目がないようだ。
待合室で山里の知り合いに会いささやかな会話が嬉しかった。
私はまだ4年目だがその人は10年も通っているのだそうだ。
リハビリ中もU君との会話が弾み嬉しくてならない。
GWの予定は帰省する友人と遊ぶのが楽しみらしい。
結婚して家庭を持てばそれも思うようにはいかないだろう。
「今のうちやね」と二人で笑い合った。
薬局で薬を受け取るともう5時前である。
今日は娘に買い物を頼んであったので夕飯が楽しみであった。
何のおかずだろうとわくわくしながら家路を急ぐ。
「茄子と鶏の南蛮漬け」「マカロニサラダ」であった。
他にも夫の好きな長芋も買って来てくれていた。
持つべき者はやはり娘だと有難くてならない。
以前は顔色を窺うことが多かったが最近はいつも機嫌が良い。
新しい仕事にも慣れて気分が落ち着いて来たのだろう。
とんがりコーンのような家族であったが
今はバウムクーヘンかもしれない。
何層にも重ねた生地がしっとりと柔らかくなっている。
その一切れずつを家族の手のひらに載せているようだ。
※以下今朝の詩
味
苦いのか酸っぱいのか 甘いのか辛いのか
苦労をした人ほど 味が出るのだそうだ 色はきっと血の紅である
食べるのは地獄の閻魔様 ぺっと吐き出し捨てられる その塊に群がる蟻たちがいた
確かに誇りがあったはず それを見失ってしまうと 生きたことも消えてしまう 何と口惜しいことだろう
蟻たちはせっせと私を運ぶ 重くはないか辛くはないか
苦労ばかりの人生であった けれども立ち向かいながら 精一杯に生きて来たのである
甘いのか辛いのか
やがて食べ尽くされる日を待つ
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