陽射しはたっぷりとあったが強い風が吹いていた。
後から知ったのだが南風だったらしい。
三月並みの気温だったそうでおどろく。
やっと仕事だったが同僚が大腸検査のため休んでいた。
「開店休業」にするつもりで山里の職場に出向いたが
事務所に電気も点いていなくてエアコンも稼働していない。
ポストを確かめると朝刊もそのままであった。
たまにそんな朝もあるのでまた二日酔いかなと思う。
しかし体調を崩している可能性もあった。
10時頃やっと義父が居室から下りて来たが
顔が赤くなっており熱があるのだそうだ。
病院へ行くことを勧めたが「大丈夫」と云い張る。
休みの間もずっと田んぼに行っており誰とも会っていないので
インフルでもコロナでもない。ただの風邪だと云うのである。
心配し過ぎても機嫌を損ねてしまうので「そうやね」と頷く。
それから風邪薬を買いに行くと告げて出掛けて行った。
近くに薬局が無いので市内まで行っていたようだ。
とにかく安静にと帰宅するなり床に就かせる。
午後は同僚から電話があり癌の心配はないとのこと。
大きなポリープが見つかり来週切除することになった。
大事に至らずどれほどほっとしたことだろうか。
明日は通常通りに出勤出来るとのことで仕事の心配もない。
もし即入院となっていたら工場はアウトであった。
義父に声をかけ定時で退社しカーブスへ向かう。
すると今度は息子から電話があり職場で発熱したとのこと。
症状からしてインフルに違いないと云うので焦った。
けい君にうつしてしまうので今夜から我が家で預かることにする。
インフルもコロナ同様で一週間は感染の危険があるだろう。
とりあえず今週一杯は様子を見なければならない。
夫が学校から帰ったけい君を迎えに行き
娘も歓迎してくれてけい君の夕食も準備してくれた。
私はその間にけい君の寝具を買いに走る。
今まで冬に泊まったことがなかったのか毛布が無かった。
いったい何年ぶりなのだろう。けい君は私と寝ていたことを思い出す。
今夜は茶の間にお布団を敷き一人で寝るのだそうだ。
大きく成長しなんと逞しくなったことだろうか。
しばらくは生活のペースが乱れるが可愛いけい君の為である。
息子が元気になるのを待ちながらけい君を守ってやりたいと思う。
あやちゃんとめいちゃんそうしてけい君と
今夜は「おやすみ」がいっぱい云えるのが嬉しい。
※以下今朝の詩
石
仏壇に石を供えてある どう見ても ただの石ころであったが 室戸岬の石なのだそうだ
ずいぶんと昔のこと 巡礼の旅の人から貰った 「これは守り石ですよ」 持っていると救われるらしい
真っ先に父に見せた 遺影の父が頷いている 「お父ちゃんにあげるね」 天の国で守られますように
平べったい石である 触れるとすべすべとしている 冷たいはずの石なのに なぜかぬくもりを感じた
それは旅人の宝物だったのだろう 懐に入れてずっと温めて来た
その宝物を惜しげもなく 私に手渡してくれたのである
歳月が流れもう旅人の顔も思い出せない けれども石はずっと静かに佇んでいる
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