| 2026年01月05日(月) |
もう始まってしまった |
寒の入り。早朝には時雨れ曇り空の一日となる。
陽射しがないと肌寒くてならない。
やっと「仕事始め」となりまるで馬のように駆けて行く。
しかし国道沿いの皇帝ダリアが跡形もなく消えており残念であった。
おそらく畑の持ち主が切り落としてしまったのだろう。
年末年始の間に花も枯れていたのかもしれない。
山茶花は満開となりそれは見事であった。
葉を落とした桜の木に寄り添って何と健気なことだろう。
満開となれば直ぐに散ってしまうがしばらくは楽しめそうだ。
職場に着けばみい太が鳴きながら駆け寄って来る。
子猫の姿は見えず心配になったが
近所で餌を貰っているらしくそのまま居ついたのかもしれない。
村外から移住してきた若い夫婦だそうで
鉄工所のKちゃんが里親の相談に行っていたのだそうだ。
そのまま家族として迎えてくれたらどんなにか安心だろうか。
義父の姿は見えなかったが事務所にエアコンを点けてくれていた。
出掛けた様子もなかったので居室に居るものだと思っていたのだが
10時を過ぎても12時になっても一向に姿を見せない。
午前中に義父の友人が三人も訪ねて来てくれて
3日からずっと電話が繋がらないのだそうだ。
お葬式があったので電源を切ったまま忘れているのかもしれない。
しかしあんなに楽しみにしていた新年会にも姿を見せなかったようだ。
まさかそんなことはと私にも寝耳に水のような話である。
友人達は口々に体調を崩しているのではと気遣ってくれた。
しかし寝込んでいるのなら事務所のエアコンどころではないだろう。
不思議に思い同僚と義父の農業用のトラックを確かめてみたら
草刈り機を積んでいるトラックが無くなっていたのだった。
それで田んぼに行っていることが確かになり友人達も安心して帰って行く。
義父は2時を過ぎても帰って来なかった。
今に始まったことではないが昼食どころではない忙しさなのだろう。
夢中になると寝食も忘れるのが義父の常であった。
工場は車検の車が入庫していたが急がないとのことで
同僚ものんびりモードである。しょっぱなから忙しいよりも良いだろう。
私もそこそこに仕事を済ませ定時で帰宅しようとしていたが
丁度の時間に来客があり帰れなくなった。
おまけに市内の中古部品店に用事が出来て寄り道もしなければならない。
そうなればもう「カーブス始め」どころではなかった。
よほど気が張っていたのだろう。一気に疲れが襲って来る。
最初から頑張ってはいけない。今年もぼちぼちを心掛けよう。
夕食の支度はめいちゃんが大活躍してくれて大助かりだった。
娘も明るく朗らかで私も嬉しくてならない。
娘に娘婿のことを訊こうと思っていたがめいちゃんの前では訊けない。
実は先月の一泊入院からこっちずっと仕事を休んでいるのだった。
今日は「仕事始め」であったが一向に出社する気配がない。
夫と話しながらもしかしたら仕事を辞めたのではと気遣う。
娘は例の如くで何も話してはくれないので余計に気になるのだった。
まだ働き盛りであるが重症のヘルニアなのかもしれない。
夫と相談してもうしばらく様子を見ることにしたが
一刻も早く真実を知りたくてならなかった。
食後自室で一服しながらぼんやりしていたら
義父からやっと電話があり何とほっとしたことだろう。
思う存分に草刈りが出来たのか声も明るく上機嫌であった。
明日の予定は訊かなかったが元気な顔を見たくてならない。
「もう始まってしまった」そればかりを思う。
誰一人欠けてはならない会社を何としても守りたい。
荒波ならば立ち向かいオールを漕ぎ続ける。
そうしていればきっと「死」の不安も藻屑となって消えるだろう。
※以下今朝の詩
今日
いまここが未来かもしれない 永遠の「今日」などないのだが 目覚めはいつも新鮮であった
国道の長いトンネルを抜け 県道の山道へと入る そうして峠道を越えれば 山里の民家が見え始める
雀色の田んぼが広がり 畑には青菜が萌えている いちめんの霜の朝であった
職場に着けば猫が駆け寄って来る もう野良猫ではなかった 名もあり眠る場所がある
タイムカードを押す 日捲りの暦を千切る
「おはよう」の声が飛び交い 私の「今日」が始まるのだった
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