ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年12月22日(月) こんちくしょう

二十四節気の「冬至」一年で最も昼が短い日。

明日から少しずつ日が長くなるので

古代では新年の始まりとしていたのだそうだ。


予報では全国的に冬らしい寒さだと聞いていたが

冷たい風も吹くことなく穏やかな晴天となった。

事務所に暖房を点けていたら同僚が「暑い」と云う。

その姿を見るといつも着ているジャンバーを脱ぎ捨ててあった。


午前中に大型車の車検が完了しお昼にはお客さんが引き取りに来る。

林業をしているので年内に少しでも多く材木を運びたいのだそうだ。

預かってからもう6日目である。どんなにか待たせたことだろう。


工場は一息つく暇もなく新たな車検が入庫する。

今週はまだ後二台の予約が入っておりまた忙しくなりそうだ。

義父は事故車の修理を始めていたがまた部品屋さんの手違いがあった。

余程苛立っていたのだろう。凄い剣幕で当たり散らす。

結局は注文した同僚のせいにし暴言を吐くのであった。

誰かのせいにしなければ気が済まない。義父の大きな短所である。


事務仕事は一段落していたが収入が後を途絶えた。

今ある資金で年末の遣り繰りをしなければならない。

取引先の部品屋さんは二社とも週末から年末休暇に入るとのこと。

今週中に多額の支払いを済まさなければならない。

そうなれば資金は忽ち底を尽きまた「ゼロ」になるだろう。

同僚に少しでもボーナスを支給してやりたかったが

この有り様では前途は暗くにっちもさっちも行きそうにない。

これまで経理を任されていてこれ程の苦境があっただろうか。

義父と相談の上、30日まで仕事をすることになったが

果たして無事に新年を迎えられるだろうか心細くてならない。


定時で仕事を終えられたので気分転換も兼ねてカーブスへ行く。

仕事のことは忘れていたつもりだったが義父から電話があり

お客さんからも電話がありカーブスどころではなかった。

思わず「こんちくしょう」と思う。苛々しながら買い物に行く。


そのまま自宅には帰れず市内の部品屋さんへ向かう。

例の品違いの部品を返却しなければいけなかった。

何処も年末は忙しいのだろう。係の人の姿が見えず

車から段ボール箱を下ろしやっとの思いで運び出す。

帰り道は西日が眩しく前がよく見えない。

事故を起こしては大変だとゆっくりと家路に就いた。


帰宅したら台所が大変なことになっていた。

今朝のこと突然電子レンジが故障してしまい

買い替えるつもりだったが娘婿が中古品を持っているとのこと。

娘が帰宅してから整えてくれていたのだが

オーブン機能のないレンジだそうでトースターまで据えてある。

今までレンジの上に置いてあった棚が使えなくなっていた。

調味料やタッパー類など娘もそこまで手が回らなかったのだろう。

「なんとかせんといかんね」と後は私の役目である。

即座にアマゾンでスリムワゴンを買い求めたが

娘は気に入らないようで文句ばかり云うのであった。

またまた「こんちくしょう」である。

小掃除も大掃除も出来ない私には大きな痛手となった。


夕食後は冬至らしく外はもう真っ暗だった。

明日から光が増えるのか。そう思うと希望も湧いて来る。

何事もやってみなくては分からない。

ひとつひとつクリアして行こうと思う。

もし出来なくても新年は誰にも等しくやって来る。


※以下今朝の詩


    潮

若潮小潮中潮大潮
入り江で潮を待っている

大潮ならば抜け出せる
水平線に向かって泳げるだろう

大海に憧れていたのだ
どれほどの広さだろう
どれほどの青さだろう

鯛でも平目でもない
雑魚でありながらも
名はちゃんとあった

入り江に潮が満ちてくる
背を伸ばし尾をひろげた

潮が引き始めると
目を閉じて身をまかせる

相応しくはないかもしれない
けれども生きていたいと思う

大海に陽が射し始めると
入り江がちいさくなった

潮は満ちそして引いていく



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