ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年12月11日(木) 崖っぷち

日中は晴れていたが夕方から一気に曇り少しだけ雨が降る。

気温は19℃まで上がり随分と暖かな一日だった。

明日はまた冬の寒さが戻って来そうである。

寒さに慣れてくれば暖かくなるので身体も戸惑っているようだ。


銀杏の木はすっかり裸樹となり骨のような枝が何とも切ない。

陽射しがあればほっとするが木枯らしが吹くと震えているように見える。

栴檀の木は黄な粉色の実をたわわに付けてとても愛らしい。

夏には薄紫の花。秋にはオリーブ色の実で心を和ませてくれた。

職場の庭にも栴檀の木があるのだが辺りの環境が変わったせいだろうか

今年は実が少なく愛らしくはあるが寂しげに見えてならない。

羽根を休める鳥もいないのでいっそう寂しく見える。



工場は車検整備があったが不具合があり部品待ちとなった。

同僚は明日休みなので今日中に仕上げたかったようだ。

大腸検査の結果次第でまた休む日が多くなるかもしれない。

年末まで車検予約が入っておりいったいどうなることだろう。


義父は田んぼに取り憑かれたように今日も出掛けて行く。

週末には雨の予報なので大いに焦っているようである。

その上に村長選も重なり選挙がらみの来客も多かった。

どうやら中立では居られなくなった様子である。

小さな山里のことで中立では許されないのだろう。

あちらだこちらだと喧嘩腰の言葉が飛び交う。

投票日になって気が変わられたら困るので

期日前投票に行かされる人も多いのだそうだ。

特に高齢者は逆らえられないのだろう。

遠縁であっても親戚が出馬すれば尚更のことであった。

あれこれと耳にすると複雑な気持ちになり選挙は嫌だなと思う。


事務仕事は一段落しており定時で帰路に就く。

その足でカーブスへ行き心地よく汗を流した。

コーチにも話したのだが土曜日は仕事に行くことを決める。

会社は休みではないのでそれが当然のことだろう。

その分日給もあるので家計の足しになりそうである。

そう決めるとすっきりとしもう思い悩むこともなかった。

毎日は無理だが週二回を目標に頑張ってみようと思う。


買い物をして4時過ぎに帰宅。10分程茶の間で横になる。

「高知県芸術祭」と記された大きな封筒が届いていた。

佳作の表彰状と入選作品集が入っていてそれなりに嬉しい。

特に作品集は立派な冊子で市の図書館にも置かれるようだ。

自分の詩が活字になることは奇跡のようにも思える。

夫にも娘にも見せない。私だけの宝物にしておく。


ふとこれが最後かも知れないと思う。

入選したのは二度目だったが三度目はないかもしれない。

来年も応募するつもりだがそうそう奇跡は起こらないだろう。

生きていればである。死んでしまったらもう何も書けない。


私は常に崖っぷちに立っていて足を震わせているのだろう。

一歩が踏み出せない。踏み出せば奈落の底が待っている。

それは「死」にも等しく怖ろしくてならないのだった。


こつこつと努力する。自分が生み出す言葉にしがみついて生きている。


※以下今朝の詩


   冬眠

かたのちからをぬいて
やすむのもよいだろう

けれども冬はやすめない
立ち止まることは出来るが
眠ってはいけないようだ

冬枯れた景色の中にも
きっと芽吹く春がある
その緑に宿る命のこえ

どれほど遠くても
生きてさえいれば叶う
永遠の春が奇跡のように

深まれば深まるほどに
春の声が近づいてくる

冬は眠ってしまいたかった
夢だって見たかったのだ

空の雲が流れるように
冬はゆっくりと歩み始める


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