ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年03月20日(木) 牡丹餅

今朝は霜注意報が出るほどの冷え込みとなる。

日中はよく晴れていたが風が冷たく感じられた。

国道沿いの白木蓮を仰ぎながら山里の職場に向かう。

祭日なのでいつもよりずっと交通量が少ない。

山道も対向車がなくスムーズに峠を越す。



工場は午前中に車検整備が完了していたが

義父が多忙のため車検が出来ずひたすら帰りを待っていた。

昼下がりにお客さんが「牡丹餅」を持って来てくれる。

手作りの牡丹餅などもう何年も食べたことがなかった。

餡子も小豆から煮たそうでそれはそれは美味しそう。

義父にへと届けてくれたのだが一個だけ頂くことにした。

何とも懐かしく祖母の牡丹餅を思い出す。

母も大好きだったので事務所の遺影の前にお供えした。

お客さんも「良かった、良かった」と喜んでくれる。


2時過ぎにやっと義父が帰って来てくれて車検に取り掛かったが

昼食も食べておらずどんなにか空腹だったことだろう。

牡丹餅を一個だけ平らげ「これは美味いな」と大喜びである。


車検は2台あり一台はスムーズに完了したが

二台目はヘッドライトを改造しており車検に適合しない。

これは最近の流行りなのか若いお客さんに多かった。

ホームセンター等で手軽に購入出来るらしい。

ハロゲン球には「車検対応」と記されているが実は違法なのだ。

仕方なくお客さんに相談し標準のハロゲン球と交換する。

同僚は急ぎの一般修理と格闘しており義父の手によるものだった。


やっと車検が完了したがもう4時である。

随分と遅くなってしまったが義父と書類作成に取り掛かった。

帰宅が遅くなりそうなので娘に電話したら大丈夫とのこと。

家事は娘に任せとにかく「今日の事」をと精を尽くす。


5時に退社。山里の食料品店で卵だけ買って帰る。

峠道を下り国道が見え始めるととてもほっとした。

5時半過ぎに帰宅したら夫は大相撲を観ながら既にビールである。

娘が冷蔵庫にあるものであれこれと作ってくれていた。

まだ少し腹痛があるとのことで無理をさせてしまったようだ。


めいちゃんも無事に帰宅しており何よりに思う。

昨夜は心配したが特に異変はなく元気そのものである。

今週一杯異変がなければもう大丈夫だろう。


あやちゃんは寝ているのか夕飯時にも姿を見せなかった。

もしかしたら卒業式の事で悩んでいるのかもしれない。

私の思い過ごしかもしれないが老婆心が疼くのだった。

その卒業式も明後日になった。どんなにか複雑な心境だろうか。

けれども誰も無理強いはしていない。出席しなくても良いのだと思う。


真っ赤なランドセルを背負って入学した時を思い出す。

いったい誰に今の現実が想像出来ただろうか。

繊細な少女の心に宿る葛藤を未だ誰も知らずにいる。


春だからと咲く必要は決してないのではないだろうか。






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