夜明け前の気温は0℃だったが市街地では氷点下だったようだ。
海が近いせいか毎朝少しだけ気温が高いようである。
山里は気温が低く10時頃まで氷点下が続いていた。
メダカの水槽の氷がいつまで経っても溶けない。
昨日からみい太が行方不明になっており今朝も姿が見えなかった。
この寒空にいったい何処で夜を明かしているのだろう。
ばたばたと仕事。焦りは禁物であるがつい慌ててしまう。
「車検」は出来ないが整備は出来るのが幸いだった。
同僚と相談してとにかく整備を済ませることにする。
義父が退院したら一気に車検を完了させる予定だった。
その義父からは一切連絡がない。携帯の電池切れかもしれず
こちらから電話をするのは躊躇われた。
面会に行くことも考えたがそれも規制があるらしい。
それにまた例の女性と鉢合わせになるのも嫌だった。
昨夜のうちに数人の友人に報せたらしく
心配して電話を掛けて来てくれた人もいた。
けれども容態は全く分からず何も応えることが出来ない。
義父は「直ぐに帰る」と言ったのだ。その言葉を信じるしかない。
事務仕事は一段落しており2時半に退社する。
気分は落ち着かないが考えても仕方ないことだろう。
悪い方へではなく良い方へ考えるべきだった。
明日一日乗り越えれば後は何とかなると思う。
今こそ思い悩んではいけない時だった。
資金繰りはまずまずで今日も3件の振込入金があった。
預金は今のところ潤っているが月末まで持つだろうか。
車検が完了しないと現金収入は皆無に等しい。
そこが腕の見せ所だがこの太腕の何と心細いことだろう。
当たって砕けろである。とにかく月末に向けて進むしかない。
勤続36年目であるがこれまでどれ程の苦難を乗り越えて来たことか。
母が現役だった頃は共に力を合わせて来たが今は単独である。
経営難はまるで谷底のように泥の水で満ちているように思う。
試されているのなら試して頂こうと気が張っているが
その「気」が崩れ落ちてしまうのが怖くてならなかった。
ゴールは見えない。私はいったいいつまで走り続けるのだろうか。
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