ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年02月13日(木) 山あり谷あり

青空となり陽射しは十分にあったが強風が吹き荒れる。

南風なら春一番だろうが冷たい北風であった。

全国的に吹き荒れたようで火災が延焼している処もあるようだ。

まだ鎮火のニュースは流れず何と気の毒なことだろうか。


日中は10℃まで気温が上がったが風のせいか真冬の寒さであった。

明日は穏やかな晴天になるらしいが来週にはまた大寒波のようだ。

三寒四温を繰り返すのが今の季節の習いであるが

少しでも暖かくなる日が多くなることを願って止まない。

誰もが春を待ち侘び心に蕾を抱いていることだろう。




仕事は車検が三台完了。同僚と義父のおかげである。

週末にかけては例の大型車の車検整備を完了させる予定であった。

入庫してからもう随分と経った。お客さんが何度か様子を見に来て

その度に頭を下げるばかりで心苦しくてならない。



3時前に退社しリハビリに向かう。

義父の紹介状を受け取っていたら診察室から医師が駆け寄って来て

かなりの重症とのこと。とにかく安静にするようにと言われた。

仕事などもっての外なのだそうだ。穏やかな医師だが語気が荒い。

無理をしていたら大変なことになると念を押された。

県立病院を受診すると入院の可能性もあるそうで

言われた通りに従わなければいけないのだそうだ。


入院と聞いて一瞬目の前が真っ暗になった。

一週間位ならなんとがなるがそれ以上となると会社存続が危うい。

同僚と私だけでどうやって会社を支えて行けば良いのだろう。

いくら考えてもそれは到底無理な話である。

検査員の義父が居ないと車検が出来なくなってしまうのだ。

収入は忽ち途絶え会社は倒産となってしまう。


それは義父に限らず私や同僚であっても同じことだった。

一人でも欠けたらお終いである。三人で守り続けて来た会社なのだ。


義父には明日話すつもりだが笑い飛ばすかもしれない。

そうして安静どころか余計に仕事に励むことだろう。

そうなればもう私の手には負えなくなってしまう。

精神力だけで治る怪我では決してないのだ。


悪いことばかりではなかった。今日は新車が一台売れる。

義父が契約に行ってくれて順調に成立した。

顧客は私の古い友人であり新車購入を勧めたが

最後の契約は義父に任せて良かったと思う。

朗報もなくてはならない。会社はそうして成り立っている。


山あり谷ありの日々である。今はおそらく山だろう。

「そこに山があるから登る」と言ったのはある探検家だったか

私達はもちろん探検家ではないが似たような者なのかもしれない。

苦労は多いが平安もある。そうして生かされているのだろう。

山に登れば空が近くなり眩しい程の陽射しがある。

手は届かないがそれが人生の「山」なのに違いない。

「谷」には小川が流れ岩陰にひっそりと咲く春の花があるだろう。




 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加