ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年12月17日(火) 黄昏人

今朝は今季一番の冷え込みとなる。

山里では初霜が降り初氷も見られた。

標高が高く山間部ならではのことだろう。

日中は冬晴れとなったが風が冷たい一日となった。


義父は今日もそわそわと落ち着かない。

今日こそは草焼きをするのだと意気込んでいた。

けれども工場の仕事が忙しくてんやわんやとなる。

義父なりに優先順位を決めているのだった。

「これだけは俺がしないと」と責任感は強い。

おかげで車検で入庫していた車が完了した。

外装修理も依頼されていたので義父にしか出来ない仕事である。


午後2時やっと田んぼへと送り出す。

まるで子供が遠足に行くように上機嫌であった。

やれやれと私も肩の荷を下ろし2時半に退社する。

眠気が心配になり禁断の煙草を吸いながらだった。


ここ数日咳は治まっているが声枯れは相変わらずである。

電話応対が多いのでお客さんに迷惑をかけてしまう。

「風邪かね?」と訊いてくれるお客さんばかりであった。

自業自得とは云え完治するには程遠いようだ。


美声が取り柄だったのだ。アナウンサーになるのが夢だった。

夢とは何と儚いものだろうか。今となってはもう幻である。



買い物を済ませ3時半に帰宅。いつもこの時間ならと思う。

洗濯物を畳み終えてから夫と「三匹が斬る」を見た。

炬燵に足を突っ込んだら夫に「足が臭いぞ」と言われた。

自分でも気になっていたのだが指摘されるとショックである。

まかりなりにも女性だがもう目も当てられなくなった。

お風呂で足先を洗うことが出来なくなって随分と経っている。

足の匂いはおそらくそれが原因なのだろう。

このままではいけないと取っ手の付いたブラシを購入したが

右足は洗えても左足は綺麗に洗えず四苦八苦していた。

さすがに夫に洗ってもらう訳にもいかず困り果てるばかりである。


昨夜は真夜中に左足がズキズキと疼き眠れなかった。

右に左にと寝返りを打ち足を曲げたり伸ばしたりである。

整形外科で痛み止めを処方されているが薬に頼りたくなかった。

それでなくてもどれ程の薬を服用していることだろうか。

幸い毎晩のことではないので今夜は大丈夫かもしれない。

こればかりは寝てみないと分からないことである。



夕食後、一番星を見つけてほっとした。

やはり蝋燭の炎のように見えて不思議でならない。

父だろうか母だろうかと思うが声が聴こえるはずもなかった。


一日がそうして暮れ私は黄昏人になる。


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