曇り日。陽射しは殆どなく山里ではにわか雨が降る。
最高気温も10℃に満たず真冬並みの寒さとなった。
朝のうちにお客さんのお宅へ車検証を届けに行っていたら
思いがけずに皇帝ダリアが咲いていておどろく。
薄紫の花だった。まだ少しも枯れてはおらず何と逞しい。
毎年咲いていたのだろう。今まで気づかずにいたのだ。
朝の発見は嬉しいもので心に花が咲いたような気持になる。
ATMへ通帳記帳に行っていたが何処からも入金がない。
まだこれからなのだろう。25日を過ぎればきっとあるに違いない。
嘆いていても何も変わらないのだ。気を強く持たねばと思う。
自転車操業なので足を止めてはいけなかった。とにかく漕ぎ続ける。
工場は目まぐるしい程の忙しさで同僚だけが頼りだった。
義父は今日もそわそわと落ち着かず田んぼに出掛けて行く。
あまりにも多い田んぼなので少しパニック気味になっているようだ。
「今日はあれをしてこれをする」と母親に報告する子供のようである。
いつものことで決して茶々を入れてはいけなかった。
好きなようにやらせてあげるのが一番である。
年賀状をやっと書き終えたがまだ50枚ほど必要だった。
明日郵便局へ買いに行くことにして今日は一段落とする。
一人一人のお客さんへ一筆を書き添えた達成感は大きい。
真心を込めてこその年賀状ではないだろうか。
2時半過ぎに退社し整形外科へと向かった。
先週は金曜日だったので随分と早く感じる。
予約はもう来年の1月22日まで取ってあるのだ。
週に一度のこととは云え猛スピードである。
療法士のU君に一昨日の夜のことを話してみたが
疼く原因は定かではないらしい。以前医師にも同じことを言われた。
自分なりに調べてみたら安静時に痛むことがあるのだそうだ。
昨夜は痛みがなくぐっすりと眠れたので不可解にも思う。
今夜はどうだろう。無事に朝を迎えられることを願うばかりであった。
今は運動療法で凌いでいるがこの先どうなるのかそれも不安である。
買い物をして4時半に帰宅。カーポートに娘の車がありおどろく。
めいちゃんが発熱でもあり早退したのではないかと思った。
訊けば病院の検査室が午後から休みだったらしい。
今朝から分かっていたはずなのに何も言ってはくれなかった。
嬉しかったのは洗濯物を畳んでくれていたこと。
台所の流しも綺麗に片付けてくれていた。
「夢に餅」とはこのことで思いがけずに楽をさせてもらった。
娘の帰りが遅いものと思い夕食は今夜も手抜きである。
それが不服だったらしくサニーマートへ買い物に行くと言う。
「好きなようにして頂きましょう」と文句の一つも言わなかった。
いつものように夫と先に食べる。二人には十分な夕食であった。
家族のようでいてちぐはぐな家族である。
会話が乏しいことが一番の原因にも思えるが
何か訊けばそれが過剰な干渉となってしまう。
なんだか常に線引きをされているようだった。
私は私なりに精一杯の日々である。
これ以上もこれ以下もないと云っても過言ではないだろう。
結婚前の優しかった娘のことが時々ふっと懐かしくなる。
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