冬晴れの予報だったが青空は見られずしゅんしゅんと寒い一日となる。
冬の優しい陽射しの有難さをつくづくと感じた。
昨夜は熱が出るかもしれないと思いつつ眠ったのだが
今朝はすっきりと気分が良く鼻水も治まっていた。
夜中に咳き込むこともなく久しぶりに熟睡が出来る。
その上に足の痛みもずいぶんと楽になっていた。
ゲンキンなもので「よっし、今日は楽勝だ」と思う。
ちょっとした不調で気分が滅入るものだ。
いつも元気溌溂とは行かないが身体の機嫌を取りながらである。
若い頃のような活力はもうないがやる気を出すことは出来るのだった。
それで十分に思う。欲を云えばきりがないのだもの。
朝の道の皇帝ダリヤがいつの間にか姿を消していた。
枯れてしまって切り落とされてしまったのかもしれないが
つい先日まで花を咲かせていたのが嘘のようである。
切り落とされてもまた来年咲くのだろうか。
詳しいことは調べてみないと分からないが
一年草には思えずひたすら来年のことを考えている。
職場のすぐ近くの銀杏の木もすっかり葉を落としてしまった。
寒空に裸木のなんと切ないことだろうか。
侘しい思いが込み上げて来てしんみりとするばかりである。
根元には黄金色の葉が一面に敷き詰められているが
それもやがては風に運ばれて消えてしまうことだろう。
ひしひしと冬である。もうどうしようもなく冬であった。
朝から仕事が忙しく師走らしさを感じる。
午後も来客があり残業になってしまった。
帰宅すればもう4時半を過ぎており横になる暇もない。
夫が洗濯物を取り入れてくれていたが生乾きであった。
「そんなはずはない乾いていたぞ」と云うので一悶着ある。
いつもなら乾燥機に入れてくれるのにと文句を言ってしまった。
仕事の疲れもあり苛々していたのだろう。夫には悪いことをした。
「一日中遊んでいるくせに」そんなことは口が裂けても言えない。
サニーマートのお惣菜ばかりの夕食であった。
娘が帰宅し詫びれば「別にええよ」と笑顔を見せてくれる。
その後が驚きであった。娘婿が伊勢海老を調理し始める。
娘はパスタを湯がきペペロンチーノであった。
そっか、そうなのかといささかショックである。
買って来たお惣菜には一切手を付けないのだった。
それなら何も買って来なければ良かったといじけてしまうのである。
伊勢海老が食べたかった訳でもパスタが食べたかった訳でもないが
なんだか踏みにじられたような敗北感を感じた。
しかしこれくらいのことでめげていては先が続かないだろう。
私は私の出来ることをせっせとやるしかないのだと思う。
もう寝室に行っている夫がこんこんと咳をしている。
日中も咳が酷く私の咳止めを服用したのだそうだ。
あまり長引くようなら病院で診てもらった方が良さそうだ。
日に日に寒さが厳しくなっている。体調を崩し易い季節であった。
家族がみな健康に。毎日そればかりを祈っている。
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