晴れの予報だったが雲が広がり肌寒い一日となる。
陽射しがあるとないとでは随分と違うものだ。
週末にかけて寒気が南下してくるらしい。
まだ雪の心配はなさそうだが用心に越したことはないだろう。
二十四節気の「大雪」も近い。季節はもう真冬である。
SNSでは北海道の雪。今朝は20センチ程積もったようだ。
北海道も広いので南と北とでは違いがあるはずだが
まるでSNSの決まり事であるかのように住んでいる地域は非公開だった。
個人を特定出来ないように自分のことを「北国のおじさん」と云ったりする。
個人情報は守られるべきだが本名ではいけない理由があるのだろうか。
不信感がつのる程ではないが堂々と名乗って欲しいといつも思う。
とにかく色んな人がいる。そんな場所にふっと疲れを感じる時も多い。
私のように個人を特定出来る場合にはありのままではいけない。
そのせいか上辺だけの「いい顔」をする時もある。
そんな日々の中で詩や短歌だけは自分らしさを貫こうとしているのだった。
仕事は今日もあたふた。飛び込みのタイヤ交換もあり引き受ければ
段取りが悪いと義父に叱られてしまった。
かと云ってどうして断ることが出来よう。何とかなると思ったのだ。
けれども結局は同僚に負担を掛けてしまい車検整備が止まってしまった。
義父も忙しく苛立っていたのだろう。いつ雷が落ちるか分からない。
午後は何とか順調に仕事が捗る。もう大丈夫と2時半に退社した。
本来なら3時までなのだが最近は早めに帰ることが多い。
日も短くなり帰宅してからの家事も待っている。
10分でも横になりたいと願う私の身勝手な都合でもあった。
すっかり日が暮れた頃、あやちゃんの担任の先生と保健室の先生が
来てくれたのだが今日も会いたくないと言って断らねばならなかった。
保健室の先生は来週から産休に入るのだそうだ。
しばらく来られないから是非に会いたいと言ってくれたようだ。
「赤ちゃんが生まれるがぞ」と夫が言い聞かしてくれたが駄目である。
まだ12歳の子供なのかもしれないが「ひと」としてどうだろうと思う。
なんだか日に日に大切なことを失っているような気がしてならない。
娘からは決して厳しく言ってはならないと釘を刺されているが
云うべきことを言わずにいては心の成長も在り得ないように思うのだ。
あやちゃんはまるで「会わない」ノルマを達成したかのように笑顔になった。
「俺たちの出番はないからな」夫も複雑な気持ちを抱え込んでいる。
今夜は少しふっくらとした三日月が見える。
すぐ近くで輝いている星は木星なのだそうだ。
「月の近くで輝く星」とネットで検索したのだった。
検索すれば何でも分る世の中になったが「こころ」は永遠に謎である。
その「こころ」に右往左往しながらみんな生きているのだろう。
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