とうとう霜月も晦日。北風が強く冬らしい一日となる。
SNSでもやっと「秋」が終りになりそうだ。
「初冬」ではなく「晩秋」と表現する人が多くずっと違和感を感じていた。
暦通りには行かないのかもしれないが季節感をもっと大切にして欲しいものだ。
「小春日和」は初冬の季語らしい。今日も陽射しはたっぷりとあったが
冷たい北風が吹きとても小春日和とは呼べなかった。
これから真冬になるが少しでも穏やかな晴天があることを願うばかりである。
朝のうちに一時間程炬燵に潜り込みうたた寝をした。
平日なら仕事に向かっている時間である。なんと幸せなことだろうか。
よっこらしょと起き上がり土曜日恒例のカーブスへ向かう。
暖房がよく効いており直ぐに汗が流れ始めた。
前回までは扇風機が回っていたのだがもう使用しないのだそうだ。
冬に汗を流すのが目的だろう。それは何とも心地よいことである。
昼食後はまた炬燵に潜り込み3時までお昼寝をしていた。
「寝溜め」だろうか。週末はとにかく寝ていることが多い。
夫が寝室の障子の破れを夜までに何とかしろとうるさい。
昨夜も風が強かったので隙間風が入り込み寒かったのだそうだ。
私も破れ障子を見る度にうんざりしていた。
年末までに障子の張替えをしなければと考えていたのだが
「そのうちに」と思っているうちに直ぐに年末がやって来るだろう。
はっと思いつきカーテンにしたらどうだろうと閃く。
善は急げである。夫の了解を得て直ぐにホームセンターへ走った。
うぐいす色に白い花模様のカーテンを見つけ即買いである。
カーテンレールも買いわくわくしながら家に帰った。
夫が早速にレールを取り付けてくれカーテンを吊るすと何と素晴らしい
和室が洋室のようになり見違えるようになった。
嬉しくてならず一度部屋を出てからも何度も覗きに行く。
もう破れ障子に悩むこともないのだ。最高の気分である。
娘達は夕食不要とのこと。何も作らずに済み楽をさせてもらった。
てっきり外食かと思っていたのだが食材を買って来ていたようだ。
私と夫が席を立つなりステーキを焼き始めたのでおどろく。
家計のやり繰りで精一杯でステーキどころではなかったのだ。
悪く考えれば当てつけのようにも思えるが余程食べたかったのだろう。
娘達の自腹なので文句も云えず香ばしい匂いを嗅ぐばかりである。
夫に云わせれば好きなようにさせてやるのが一番なのだそうだ。
今後も在り得ることだろう。一切の口出しは禁物だと思う。
明日も晴れるのか満天の星空である。
師走になればこれまで以上に急ぎ足で日々が流れて行く。
どうしようもなく押し流されてしまいそうだが
少しでも丁寧に過ごしたいものである。
私はいったい何処に流れ着くのだろう。
生きてさえいればと思うが心細さがつのるばかりであった。
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