ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年11月13日(水) 心を亡くす

小春日和も明日までだろうか。明後日から週末は雨となり

来週から一気に冬らしくなりそうである。

急激な温度差に身体がついて行けるだろうかと不安になってしまう。

流石にまだ雪の季節は遠いと思うが木枯らしが吹き始めるだろう。

どれほどあがいても冬となる。いつまでも秋ではいられない。


今朝の山道、峠道にはお遍路さんが多く6人も見かけた。

皆荷物は小さくおそらく夜明け前に民宿を出たのだろう。

半袖姿のお遍路さんもいた。日中は汗ばむ程の陽気である。

峠道は険しい。余程の体力が必要に思う。

それなのに颯爽と歩く姿には感動せずにはいられなかった。


歩き遍路は私の夢であったがこの足では到底無理である。

バスツアーも考えたがバスから札所まで歩くのも困難に思えた。

長年の夢を簡単に諦めたくはないが現実はとても厳しい。

せめてもと歩き遍路さんに心を預けている日々であった。

「一緒に連れて行って下さいね」と願うばかりである。




今日は怒涛の忙しさであった。もちろんお昼休憩もない。

午後も来客があり同僚もパニック状態になっていた。

肝心の義父はまた農作業に目覚めトラクターで田起こしである。

稲刈りを終えた田んぼは孫生え(ひこばえ)がぐんぐんと伸びている。

その緑は鮮やかで美しくもあるがとても厄介なものらしい。

全ての田んぼを耕すには大変な苦労となりそうだった。


突然の来客に手間取り同僚の予定が大きく狂う。

今日中に納車しなければいけない車があり残業を頼むしかなかった。

しぶしぶであったが引き受けてくれてどれ程助かったことだろう。

後ろ髪を引かれるような思いであったが3時半に退社する。

いつもより遅くなってしまってまた余裕を失くしてしまいそうだった。


買い物を済ませ4時半に帰宅。夫と大量の洗濯物が待っている。

めいちゃんも下校しており友達と一緒に宿題をしていた。

毎日の宿題なので遊ぶこともままならず可哀想だなと思う。

昔は下校するとランドセルを放り投げて遊びに行ったものだ。

「ちびまる子ちゃん」や「のび太君」の時代である。


夕食は簡単に「牛丼」にしたが喜んでくれたのは夫だけだった。

娘が帰宅し明日から一週間休みになったのだそうだ。

病院の検査室である。何か大きなミスをしたのではないかと気遣う。

例の如くであまり詳しくは話してくれなかったが

決してクビではないとのことでほっと胸を撫で下ろした。

どうやら県立の総合病院から研修生が来るらしい。

娘は休みを喜んでいるようなので何よりと思うことにした。

私もその分少しでも楽をさせて貰えるだろう。


「忙しい」と云う字は「心を亡くす」と書くが

つくづくとそう感じるばかりの日々であった。

何だか得体の知れない渦に巻き込まれているようなのだ。

もがけば溺れる。浮かぶには体重が重すぎるのかもしれない。

それは冗談だが心が重くなるのは事実であった。


「なるようになる」「なんとかなる」楽観出来れば救われるが

私はいつだって「どうしよう困った」の連続である。


心を亡くせば詩も短歌もこの日記さえも書けなくなるのだと思う。









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