ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年11月12日(火) どうどうどう

穏やかな晴天。今日もほぼ夏日に近い気温だった。

冬が始まっているとは思えず初秋のようでもある。

少し暑さを感じるが爽やかな風のおかげで過ごし易い。


朝の山道を行けば野生の山茶花がぽつぽつと咲き始めていた。

真っ白い花で鬱蒼とした樹々の間から可憐な姿を見せている。

「野生」と云ったが定かではない。ただ人里からは離れており

誰かが植えたとはとても思えないのだった。


峠道にはつわぶきの花。人家が見え始めると鶏頭の花が咲いている。

畑には大根だろうか蕪だろうか若い緑が初々しく萌えていた。


自然に囲まれたなんと長閑な山里なのだろう。

毎朝そんな道を辿れることが有難くてならない。




同僚が通院のため午前中は休んでいた。

県立の総合病院で脳のCT検査をするらしく気掛かりであった。

還暦を迎え身体のあちこちに支障が生じているようである。

ヘルニア、白内障、心房細動と数え切れない程の病気があった。

通院は月に3回程だがその度に義父の機嫌がいささか悪くなる。

従業員を思い遣る気持ちはあっても口に出して云うことはないのだ。

その分私がカバーしているつもりだが足らない時もあるだろう。

日頃から口数の少ない同僚は文句ひとつ云ったことはない。

辛抱強く精一杯に会社のために身を粉にして働いてくれているのだった。


午後一時には出勤して来てくれて助かる。

特に急ぎの仕事はなかったが居てくれるだけで心強い。

それとなく検査の結果を訊ねてみたが詳しいことは分からなかった。

ただ一月後にまた再検査をしなければいけないのだそうだ。

大事に至らなければ良いが何とも気掛かりである。



する仕事はあったが明日にすることにして2時半に退社した。

日が短くなり少しでも早めに帰宅したくてならなかった。

買い物も30分は掛かってしまうしメニューも思い浮かばない。

サニーマートのお総菜売り場はもう何の希望もなかった。

夫の好きな物、娘達や孫達の好きな物。頭がパニックになってしまう。


4時前に帰宅。例の如く自室で一服してから茶の間に行く。

大相撲を観ながら大量の洗濯物を畳み終えた。

それから少し横になったのだが5時まで寝ていたようだった。


娘の居ない平日の夕飯作りにもすっかり慣れて来たのだが

立ち仕事が辛くなり流し台に寄り掛かりやっとの思いである。

夫は呑気にビールを飲んでおりついつい腹立たしくなるのだった。

やっと食卓に座ったかと思うと「めし入れてくれや」である。

お茶碗を放り投げたくなる。もう苛々の絶頂であった。



どうどうどう。まるで暴れ馬を宥めているような気分になる。

きっと心の余裕が足らないのだろう。

ゆとりさえあれば「何だって来い」とこなせるのだと思う。

出来ることしか出来ないが百点満点とはいかない。


あーあ今日は50点だったかもしれないな。

私の半分は何処に消えてしまったのだろう。



 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加