曇りのち雨。小雨ではあるが今も静かに降り続いている。
日中の気温は20℃程で随分と肌寒く感じた。
小雨なので傘を差さずにいたが濡れるとなんと冷たいことだろう。
何か羽織るものを着て来れば良かったと悔やまれた。
朝の山道ではお遍路さんが二人。午後には雨に濡れてしまっただろう。
余程の大雨でない限り雨合羽を着るお遍路さんは少ない。
野宿ならばお風呂にも入れないので気の毒でならなかった。
長靴を履いて歩くお遍路さんもまずいない。
雨が降れば靴も濡れ余計に歩くのが辛くなるだろう。
それでも嘆きもせずに次の札所を目指す。
延光寺さんまでは車だと40分程であるが歩くと一日がかりだった。
過酷な道のりに思えるがそれがお遍路の真の姿なのだろう。
仕事はそこそこの忙しさであった。
郵便局の専属工場なので今日は新車バイクの登録があった。
書類を整えて役場に行きナンバーを交付して貰う。
その足で直ぐに郵便局へ届けたのだったが
後で役場の職員が誤ったナンバーを交付したことが分り大騒ぎとなる。
よく確かめようとしなかった私にも落ち度があった。
事後処理は役場の職員が全てしてくれて助かったが
気づくのが遅れていたら大変なことになるところだった。
110ccのバイクに50ccのナンバーを交付していたのである。
過ちは誰にでもあることで私も大きな過ちを起こす。
それも帰宅してから義父の電話で発覚したことだった。
お客さんに届ける車検証が別のお客さんと入れ替わっていたのだ。
義父が確かめてくれなかったらそのまま届けるところだった。
「そそっかしいにも程があるぞ」と義父からお叱りを受ける。
もちろん間違えた記憶が全くなかった。
ボケが始まったのだろうかと本気で思ったほどだ。
失敗は成功のもとである。もう二度と同じ過ちをしてはならない。
仕事を終えてから週一のリハビリへ。駐車場が空いていて助かる。
傘を差さねばならず杖を付かずになんとか受付まで辿り着く。
よっこらしょと椅子に座るなり名前を呼ばれておどろく。
おそらくキャンセルがあったのだろう。早めに来て正解だった。
理学療法士はいつものU君であったが今日も痛い処に手が届く。
なんとも丁寧に揉み解してくれて夢見心地であった。
保険適応なのでわずか780円の支払いである。
なんだかそれでは申し訳ないような施術であった。
U君とも話したのだが一週間の何と早いことだろう。
直ぐに今年が終わりそうだねと笑い合ったことだった。
私は射手座だが前半は内に向かい後半は外に向かうのだそうだ。
今はもう後半だが果たして外に向かっているのだろうか。
相変わらず報われない一年だったようにも思える。
けれども如何程の努力だったろうかと疑問にも思えるのだった。
報われないのはきっと努力が足らないのだろう。
かと云ってこれ以上いったい何をすれば良いのか分からない。
日々精一杯である。仕事も家事もそうして書きながら生きることも。
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