ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年10月23日(水) 友となり町から来たる

二十四節気の「霜降」朝晩が冷え込み霜が降りる頃。

季節はもう晩秋のはずなのだが今日も夏日となった。

異常としか思えない気候である。なんだか不気味にさえ思う。

今日はまるで梅雨の晴れ間のような青空であったが

明日からまたしばらくは雨の日が多くなりそうである。


花たちは散る時を知っているのか秋桜が散り始めた。

一足先に咲いていたキバナコスモスはもう姿が見えない。

東北地方では山茶花が咲き始めているそうだ。

冬を代表する花である。やがては四国も咲き始めるだろう。

紅葉の季節もやって来るがまだ樹々の緑が鮮やかであった。

植物は健気に季節を知らせようとしているのだろう。

その気持ちを受け止めてやらねばならない。




仕事はまずまずの忙しさで午前中に古い友人が訪ねて来てくれた。

差し入れにとミルク味ののど飴を持って来てくれたのだ。

私の声枯れと咳の酷さを気に掛けてくれたのだろう。

そっと手渡してくれたその心遣いがとても嬉しくてならない。


彼女とは30年来の友人であるが最近は疎遠になっていた。

お互いの暮らしに精一杯で付き合いどころではなかったのだ。

以前はよく手紙を交していて今も大切に手元に置いてある。

晩婚だった彼女は大いに恋に悩み辛い思いをすることも多かった。

私は年上でもあり良き相談相手となっていたのだろう。

でも肝心な時には何の役にも立てなかったのかもしれない。

それでも彼女は私を姉のように慕ってくれたのだった。


結婚し女の子が生まれその娘さんはもう大学生になっている。

莫大な学費に苦労しながらも夫婦共働きで頑張っているのだった。

60歳を過ぎそろそろ老後の心配もしなければいけない。

姑さんと同居をしておりまだまだこれからの苦労にも思われる。


今日は車検代の支払いに来てくれていたのでゆっくりと話せず

「またきっと会おうね」と約束をして帰って行った。

私にとっては数少ない友人の一人である。

もしもの時にはお葬式に来てくれるだろうかとふっと考えていた。


人生色々。結婚は縁に他ならないが「運命」にも似ている。

「あの時出会わなければ」と誰もが思うことだろう。

赤い糸で繋がっていたのならきっと出会ってしまうのだ。


その糸を自ら切るようなことがあってはならない。

どれほどか細くても例え縺れていてもその手を離さないことだ。


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