曇りの予報だったが青空が見え隠れしていた。
「洗濯物がかり」の夫が「乾いたのになあ」と嘆く。
今朝天気予報を信じた私が乾燥機に放り込んでしまったのだ。
私も同じように嘆く。これが二人の共通の話題であった。
残念ながら朝顔が咲いておらず肩を落とした。
流石に真夏のようにはいかないのだろう。
けれども蕾が見えており明日の希望につながる。
どうでも良いようなことだが一喜一憂するのが私の性質だった。
日がな一日ごろごろと寝て過ごす。明日が待ち遠しくてならない。
退屈ほど辛いことはない。かと言って何もする気にならないのだ。
あれもこれもと頭の中は仕事のことでいっぱいになっていた。
来週にはまた三連休を控えており今から途方に暮れている。
SNSで少し辛いことがあった。とても楽観視など出来ない。
神経質な性質のせいかどうしても自分を責めてしまうのだ。
まだ未熟かもしれないがれっきとした大人である。
まさかこの歳になって追い詰められるとは思ってもいなかった。
ネット歴が長いせいか過去にも何度がそんなことがあった。
その度に学んだことはいったい何処に行ってしまったのだろう。
掟のようなことかもしれないが特定の人と親しくなり過ぎてはいけない。
あたかも魂が触れ合っているように感じるがそれはとても脆い。
きっかけさえあれば直ぐに捩れてしまうものなのだ。
「傷ついた」と思った時には同時に相手を傷つけている。
哀しいのは私だけではないのだと己を慰めるしかなかった。
また互いに縁を手繰り寄せることが出来ればそれに越したことはない。
「にんげんだもの」その一言で解決出来ればどんなに救われるだろうか。
再び互いの信頼を取り戻すには必要な「時」がある。
秋が深まりやがて冬が来れば出会った頃の春もきっと訪れるだろう。
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