ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年09月22日(日) 羽ばたくために

秋分の日。昼夜の長さが同じになり次第に秋が深まっていく頃。

彼岸の中日でもありお墓参りに行くのが習いであった。

雨のせいでもあったが我が家は行かず疎かにしてしまう。

私はもちろんだが夫も義妹も足腰が弱くなりお寺の裏山に登るのが

随分と辛くなってしまったのだった。ご先祖様も許してくれるだろう。


雨は幸い小康状態で雷雨も長続きせず午後からは曇り空になった。

能登の被災地も豪雨の峠を越えたようで何よりであったが

大きな水害となりその傷跡のなんと痛々しいことだろう。

明日からしばらくは晴天が続きそうだが復旧作業が大変だと思う。

停電になっていないか水道は使えるのか心配事は絶えなかった。

励ます言葉も見つからない。ただただ心を痛めるばかりである。




午後からめいちゃんの「ダンス発表会」があり市内の文化施設へ。

今春出来たばかりの新しい施設で行くのは初めてだった。

一時の開演で直ぐにめいちゃんが登場しわくわくと嬉しい。

ジュニアの部、シニアの部とあり交互にダンスを披露してくれた。

これまでの発表会でも目にしていたのだがシニアパワーの凄いこと。

白髪頭のご婦人が真っ白いドレスを着て華麗に踊るのである。

どう見ても80歳は過ぎているように見えた。

やれば出来るものなのだと感動せずにはいられない。


めいちゃんは我が孫ながらとにかく可愛いかった。

ついつい他の子と比べてしまうのだがダンスはイマイチである。

上には上が居るものでめいちゃんより上手な子が大勢いた。

けれどもなんと楽しそうに踊っていることだろう。

好きこそものの上手なりと云うではないか。大好きなのが一番である。


あやちゃんと仲良しだったお友達も出演していたが

もう中学生ではないかと思うほど立派に成長していた。

「ここにあやちゃんが居れば」とつい叶わないことを思う。

ダンス教室を止めたことは大きな挫折だったことだろう。

仲良しだったお友達も今ではすっかり遠のいてしまった。

寂しくはないか。辛くはないかと気遣うのは老婆心に他ならない。

あやちゃんには自分の世界がありそこで自由気ままに生きている。

その世界に踏み込んではいけないと改めて思うきっかけになった。


夕飯に好物の「肉じゃか」を作る。

「めっちゃ美味しい」と言ってくれてどんなに嬉しかったことか。

顔を見るのは一日にほんの数分のことだったが

暗い顔をしている時は滅多になかった。

にこにこ笑顔。今はどんな状況であれ確実に未来へ羽ばたこうとしている。


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