ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年09月14日(土) 家族の絵

小雨が降ったり止んだり。その割に気温は高くなんとも蒸し暑かった。

台風の影響なのだろう。生温い風が吹き海鳴りも聴こえる。

轟々と飛行機の爆音に似て思わず空を仰ぐほどだった。

台風は現在奄美地方の南を北上しており本土には影響がなさそうだが

またフィリピン沖に新たな台風の卵が発生しており油断は出来ない。

台風14号となれば本土に近づく恐れがあるかもしれない。



朝食時にNHKを見ていたら俳人の「夏井いつき」さんが出演していた。

テレビではよく見かける方で上品な顔立ちに似合わずユーモアも備えている。

はて?年齢はいくつくらいだろうと夫と語り合っていた。

夫は80歳位ではないかと云う。私はまだ70代ではないかと思う。

白髪頭をひっつめており老けて見えるがなんと溌溂としていることか。

食後気になってならずネットで調べてみたらとても驚く。

なんと見た目よりずっと若く私よりも年下の67歳であった。


愛媛県愛南町の出身で若い頃から国語教師をしていたとのこと。

退職した現在は松山市に在住しているのだそうだ。

愛南町と云えば宿毛市からすぐの県境の町でとても身近に感じる。

そこで潮風に吹かれながら少女時代を過ごしたのであろう。

同時代を生きて来たのだと思うと一気に親近感が湧いて来たのだった。


俳人として名を上げ今では芸能界でも有名な方である。

同年代とは云え私とは雲泥の差であった。

これは憧れずにいられない。今日からファンになろうと思う。

まるで星のような方に思えてならなかった。

運の良し悪しではないのだ。才能あってこその成功なのではないだろうか。




今日はめいちゃんの10歳の誕生日であった。

我が家で生まれ我が家ですくすくと成長した可愛い孫である。

良く気が利く優しい子に育ってくれてなんとも感慨深かった。

今夜はお祝いをと考えていたのだが娘に却下される。

そんなこともあるだろうと思っていたのでショックではなかった。

家族で焼き肉を食べに行くのだと夕方出掛けて行く。

当然であるかのようにあやちゃんは留守番である。

またまたそこで老婆心が芽生えて来てしまうのも無理はないだろう。

ステーキを焼いていたのであやちゃんを誘ったのだが

「今は食べたくない」と言い張り部屋から出て来てはくれなかった。

家族断絶とまではいかないが哀切が漂うような夕暮れ時であった。


娘達はもう帰宅していて今からケーキを食べるようだ。

もちろんお誘いはないので少しいじけながらこれを記している。

もうどうでもいいやと不貞腐れているのかもしれない。


この10年はあっという間の歳月だった。

今ではどちらが居候なのか分からなくなってしまったが

私達夫婦も老いに任せ随分と小さくなったように思う。

老いては子に従えと云うがなんだか酷く粗末に扱われている気がする。


いつだったかめいちゃんが「家族の絵」を描いてくれたことがあった。

その絵は宝物のように今も壁に飾ってあるのだが

真っ先に「おじいちゃん、おばあちゃん」を描いてくれていた。

めいちゃんにとっては私達も家族なのだろう。

それだけが救いであり私達夫婦の励みになっている。


歳月は流れるばかり。10年後のめいちゃんに会いたくてならない。









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