ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年09月05日(木) 私のあがき

9月になってから夕暮れが早くなったようだ。

毎日少しずつのことだったのだろう。

さほど気にも留めずに過ごしていた証拠である。

あたふたとするばかり。他にも気づかないことがるのかもしれない。

「小さな秋みいつけた」自然は健気にそんな声を待っている。


今朝は車検受けのため夫の車で出勤した。

不慣れなせいか緊張してしまい肩に力が入る。

とにかく落ち着こうと煙草を二本吸ってしまう。

車中に匂いが残らないように窓を全開にして走った。

もし見つかればどんなにか叱られてしまうだろう。

我慢することがどうしても出来ない。

わずか30分の距離なのに自分をコントロール出来ないのだ。

バレなければ良いと思っている。なんと狡い性分だろうか。




車検は予約してあったのでスムーズに捗る。

同僚も機嫌よく整備してくれたので何よりだった。

お客さんとは違って儲けにはならないのだ。

正規の工賃など支払う余裕などあるはずもなかった。

車検整備後には手洗い洗車のサービスもあるのだが

さすがにそれは遠慮する。同僚に申し訳なくてならない。

あまりに汚れていたので同僚は洗いたがっていた。


義父も忙しくしていたのだが手を休め完成検査をしてくれる。

二人で書類を作成しやっと車検完了であった。

3時に退社。同僚に「ありがとうね」とお礼を言ったら

「何のこと?」と首を傾げ上手く伝わらなかったようだ。

同僚にしてみれば仕事以外の何物でもなかったのだろう。

私は同僚のそんな生真面目さがけっこう好きである。


買い物を済ませ4時に帰宅。「子連れ狼」に間に合ったが

その前に短歌を書き終えておきたかった。

今日も一首5分の早業である。我ながら感心するばかりだ。

「ええい、これでどうだ」と投げるように発信した。

昔ながらの中華そばにはとても敵わないが

即席めんも食べてみればけっこう美味しいものである。

胡椒も少し。それでこそ一味違ってくるのだった。



「子連れ狼」は予想以上に面白かった。

刺客なので人が必ず斬り殺されてしまうのだが

そんな残酷さの中にも人情味あふれる温かさが垣間見える。

大五郎のなんと凛々しいことだろう。とても3歳には思えなかった。


この子役の男の子は現在25歳になっているのだそうだ。

もう芸能界には存在せずユーチューバーをしているらしい。

いかにも今時の若者らしく微笑ましく感じた。

明日も少しでも早く帰宅して夫と一緒に見たくてならない。



午後8時ともなれば外はもうすっかり夜の帳が下りている。

私はと云えば寝酒の真っ最中でほろ酔い状態であった。

後は寝るだけであるがここ数日寝る前にまた短歌を書いている。

まるで発作のように書きたくてたまらなくなるのだった。


それが殆ど記憶にないのがまた愉快でならない。

朝一番に確認して思わず「おお!」と声が出る時もある。

そんな愉しみもあるから人生は面白いのだろう。


生きて来たし生きている。私のあがきはまだまだ続きそうだ。


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