ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年09月06日(金) 明日は咲こう

朝の涼しさもつかの間。今日も厳しい残暑となる。

ただ今までと確かに違うのは風の色であった。

風に色なんかあるはずはないのだが

熱を帯びた夏風とは違いとても爽やかである。

それは空の色だろう。空がそのまま映っているようだ。

明日は「白露」終らない夏など在りはしないのだ。


帰宅したら夏すみれがぐったりと項垂れていた。

今朝は元気に咲いていたので水遣りを怠ったせいだろう。

昼間の陽射しがよほど堪えたのだろうと思う。

慌てて水遣りをしたがなんとか持ち直して欲しいものだ。


花すべりは逞しい。水をあまり欲しがらず陽射しにも強かった。

しかし夕方になると花を閉じるので平日は見ることが出来ないのだ。

留守中の庭先を彩ってくれているのだと思えばなんとも健気であった。





仕事は順調とは行かず来週まで尾を引きそうである。

新しい運搬車の車検整備が完了したのだが

ABSセンサーを交換したにも関わらず警告灯が消えないのだった。

他に原因があると思われるが義父にも分からず頭を悩ませている。

仕方なく大型車専門の業者に依頼することになったが

臨時ナンバーが必要で今日は手続きが間に合わなかった。

大枚をはたいて購入した車である。しかも遠く石川県まで行ったのだ。

何としても乗れるようにしてやりたいと手を合わすばかりである。


義父の落胆は大きくかなり焦っているようだった。

それもそのはず飼料米の稲刈りが迫っている。

猪が出没し稲を食い荒らしているのだそうだ。

一刻も早く稲刈りをしなければ収穫量にかなり響くだろう。

神様仏様である。私もなんだか追い詰められたような気分であった。




買い物を済ませ4時に帰宅。短歌を後回しにして「子連れ狼」を見る。

今日も沢山の人が殺められたので夫に「罪にならないのか?」と訊いた。

もちろん大罪なのだそうだ。奉行所も捕えようと必死になっているらしい。

しかし奉行所の役人も「拝一刀」には敵わないのだそうだ。

刺客は今で云う殺し屋である。その報酬で生き延びているのだろう。

どれほど残虐なシーンがあっても幼い大五郎に救われる思いであった。

そうでなければ成り立たない時代劇なのだと思う。


見終わってから短歌を書いた。夕食の支度まで15分程ある。

窓の外は夕焼け空でとても穏やかな気持ちになれた。

大きく深呼吸をしながら指先が勝手に動き出すのを待つ。

「即興」と云うより「オン書き」であった。

詩も短歌も全てそうして書いている。そうでなければ書けない。

そうしてそのまま発信してしまうのだから書き直すことは出来ないのだ。

賛否両論はあると思うがそれが私の書くスタイルであった。


だからいつまで経っても認められないのだと自覚している。

けれどもこのまま最期を迎えても私は悔やみはしない。

人はひと私はわたしであることを貫き通したいと思っている。


夕暮れて蕾に変わる花がある眠る夜なら明日は咲こう


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