朝の涼しさに秋の気配を感じるようになった。
夜明けも少しずつ遅くなっているようだ。
しかし日中はまだ残暑が厳しく今日も真夏日となる。
台風崩れの熱低はまだ悪さをしており
何処かで必ず大雨を降らせている。
日本中が秋晴れとなるのはいったい何時のことだろう。
台風11号は幸い日本には影響がないようだが
太平洋上には新たな熱低が次々に出来ており先が思いやられる。
不安は尽きず常に心構えが必要なようだ。
仕事は月末の〆などがありそこそこの忙しさであった。
精一杯やり繰りをしていても預金残高が乏しい。
今日は社会保険料が引き落とされておりかなりの痛手である。
工場は買ったばかりの運搬車の車検整備をしており
義父が段取りをしては同僚が整備を任されていた。
前後のブレーキに不備があり危険な状態なのだそうだ。
おまけにABSランプが点灯したまま消えない。
そんな状態でよく無事に石川から帰って来れたものだ。
修繕費は嵩むがなんとしても直さなくてはいけない。
3時に退社。今日ものど飴をしゃぶりながら帰る。
喉の悪化が進んでおりすっかりガラガラ声になってしまった。
また以前のように声が出なくなるのかもしれない。
防ぐには禁煙しかない。それが大きなストレスとなる。
煙草は嗜好品だと云うが私にとっては精神安定剤であった。
禁煙の苦しさはもう二度と味わいたくはなかった。
4時に帰宅。夫が「銭形平次」を見始めていたが諦める。
日課の短歌を書くためにしばし自室に籠っていた。
どうにかこうにかである。良し悪しは自分では全く分からない。
洗濯物を畳み終えるともう夕食の支度であった。
大急ぎで作り5時半には夫と二人で食べ始める。
6時には娘が帰って来るのだがほぼ毎日のように機嫌が悪い。
仕事の疲れかとも思うが私に八つ当たりするのだった。
今日もさっさと台所を明け渡せと言わんばかりである。
急いで食器を洗う。それからお風呂に入りいま「ここ」であった。
とにかく娘達の家族団欒を邪魔してはいけないようだ。
ひとつ話し掛ければみっつも荒い言葉が返って来る。
今日はそんなに母が憎いのだろうかと悲しくなった。
私は全ての家事をこなしているが家政婦ではない。
家族と認めて欲しいわけではないが母に違いなかった。
思い遣ればうるさがられる。全てが余計なことのようである。
嘆いてはいけないがしんどいなと思った。
このままでは一生報われないのに違いない。
あの優しかった娘はいったい何処に行ってしまったのだろう。
夫は口癖のように「相手にするな」と言う。
干渉しない。話し掛けてもいけないのだろうか。
寝る前にはいつも孫達に声を掛ける。
あやちゃんもめいちゃんもちゃんと「おやすみぃ」と言ってくれて嬉しい。
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