ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年08月26日(月) 銭形平次

朝のうちは青空が見えていたが午後には土砂降りの雨になる。

台風の影響もあり大気が非常に不安定になっているようだ。

その台風であるが日毎に進路が変わっており戸惑うばかりである。

大きく西にふくれたようになり四国よりも九州が危険になった。

おそらく鹿児島辺りに上陸するのではないだろうか。

その後日本列島を縦断するコースになりそうだ。

各地に多大な被害を与えるのは確実に思える。


帰宅したら夫が孫達のサイクルハウスを解体し

庭の物干竿も撤去してくれていた。

私は花を避難させたかったが両手で鉢植えを抱えることが出来ない。

夫に頼めば「そんなもん」と言うに決まっているからと諦めてしまう。


最初は水曜日に最接近と聞いていたが今日には金曜日になっていた。

どんなに遅れてもコースから外れることはないだろう。


今も土砂降りの雨が降っている。帰路に就いている義父達が心配だった。

お昼過ぎに加賀市を出たようなので今夜遅くの帰宅となるだろう。




仕事は月末の支払いを全て終わらす。その方が安心だった。

台風だからと云って取引先に迷惑を掛ける訳にはいかない。

資金繰りも順調だったのでそれが何よりだった。


同僚に留守番を頼み2時に退社。その足で法務局へと向かう。

購入した搬送車の名義変更に会社の印鑑証明が必要であった。

準備さえ整えて置けば義父の機嫌を損なうこともないだろう。

「よく気が利くな」と言ってもらいたいのが本心であった。


買い物を済ませ3時半に帰宅する。今日も時間の余裕があり嬉しい。

早速パソコンに向かい短歌を書いたがイマイチであった。

「こんなもん」と思ったがようは才能がないのだろう。

自分が満足できない短歌は本当にろくでもない代物である。

「まっいいか」と開き直り発作のように発信してしまった。

そうして自己嫌悪に陥る。私はいつまで経っても駄目だと思った。


気を取り直すように夫と「銭形平次」を見る。

最後の捕り物の時に十手で刀と張り合うのが不思議でならない。

十手では斬ることが出来ないのだ。もちろん殺めてはいけないのだが

刀を捌くその十手のなんと勇ましいことだろう。

思わず「やれ〜」と声が出てしまうのだった。

そうして平次の一文銭が矢のように飛ぶのが爽快であった。

「めでたし、めでたし」で終ると本当にほっとする。


夫は私とのそんなひと時がとても気に入っているようだ。

老いれば老いるほどそれは必要な時間に思える。


いつも部屋に閉じ籠って書き物ばかりしている私であった。

何を書いても良いが本名で書くなと言われたのはもう随分と昔のことである。

けれども私は本名が好きだ。だってそれが本物の「わたし」なのだもの。


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