ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年08月21日(水) こんな私は嫌だ

今日も猛暑日にはならずもう暑さの峠を越えたのかもしれない。

それにしても今年の夏のなんと暑かったことだろう。

あらゆるものを焼き尽くすような猛烈な暑さであった。


太平洋上に台風10号が発生しゆっくりと北上しているようだ。

不気味な進路予想で四国にも影響がありそうである。

もう自然災害はこりごりに思うが逃れる術もないだろう。

耐え忍ぶことは出来ても来るものをどうして拒めようか。

大きな被害が無いことをただただ祈ることしか出来ない。



仕事は今日も怒涛の忙しさであった。

昼食のお弁当を掻き込むのが精一杯で休憩時間は皆無である。

義父はもっと憐れで朝食も食べないまま働いてくれる。


午前中に例の搬送車の契約を済ませた。

なんと石川県に在る販売店であり陸送を依頼しないとのこと。

友人とすっかり話が出来ており二人で引き取りに行くのだそうだ。

あまりの遠距離に心配ではあるが楽しみにしている様子である。

金沢に近く地震の被害は殆ど無かったようだが

被災地には違いなく観光気分で行っても良いものかと思う。

契約を済ませたからにはもう後戻りは出来ないだろう。

義父の好きなようにさせてやりたい気持ちが勝って来た。





車検完了の車が2台あり今日も退社が遅くなってしまった。

疲れはピークに達しており運転中の生欠伸が絶えない。

いけないいけないと思いつつまた煙草に火を点けるしかなかった。

眠気は直ぐに治まるが「こんな私は嫌だ」と強く思う。

禁煙を目指す気持ちはすっかり無くなりやりたい放題である。


サニーマートで買い物をしていたら「奥さん」と呼び止められた。

全く知らない人でやたらと杖を褒めてくれるのだ。

母の形見であり気に入ってはいるが褒められたのは初めてだった。

70代と思しき女性であったが足を引き摺りながら歩いている。

「辛そうですね」と声を掛けたがもう返事はなかった。

なんだか狐に遭遇したような複雑な気分である。

足が不自由なのは私だけではないのだなとつくづく思う。


帰宅したらもう5時前になっており洗濯物を畳むのが精一杯だった。

今日は短歌を諦めようと思う。出来ない日があっても良いのだと。

自分に課せば課すほど追い詰められている現実が圧し掛かってくる。


夕食は出来合いの豚カツであったがリーフレタスでサラダを作った。

冷蔵庫に確かにあったはずの生ハムが何処にも見当たらない。

夫が笑いながら「めいが食べたぞ」と教えてくれる。

それも微笑ましく思いめいちゃんには何も言わなかった。


毎朝8時前には出勤する娘は気忙しく昼食の用意もままならない。

孫達は買い置きのカップ麺を食べることが多かった。

「おじいちゃんが居てくれるから」と娘も頼りにしているのだろう。

家族ではないと思われていても家族だからこそと思わずにいられない。

夫は口にこそ出さないがそれがけっこう嬉しい様子である。


夕食後の煙草を吸いながらぼんやりと窓の外を眺めていた。

そうしたらまるで発作のように短歌が二首書けたのだった。


夕空に掛ける言葉が見つからず黄昏ていく心の窓辺


退けば見える景色もあるだろう明日は処暑かと想う人あり




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