大気が余程不安定なのだろう。今日も雷雨があったらしい。
山里では一滴も降らなかったので帰宅してから知る。
空が暗くなった時に夫が早めに洗濯物を取り入れてくれたのだそうだ。
「どうだ、俺も役に立つぞ」と言わんばかりに得意げな顔をして見せる。
土砂降りの雨だったそうで洗濯物が濡れずに済み何よりだった。
一雨降れば気温が下がるはずだがそうは問屋が卸さず
西日が射す二階の自室は38℃にもなっていた。
猛暑には慣れたが汗が滝のように噴き出る。
先月の電気代が3万円を超えていて大いに家計に響くが
エアコン無しでどうして過ごすことが出来よう。
仕事は相変わらずの忙しさだった。
朝一にタイヤ交換に来てくれた高齢のお客さんが
「迷惑かもしれんがのう」と言ってお茄子を沢山持って来てくれる。
毎朝収穫していてとても食べ切れないのだそうだ。
迷惑だなんてとんでもない。笑顔で有難く頂いたのは言うまでもない。
義父と同僚と3人で分ける。同僚は肉炒めにすると言っていた。
同僚はお母さんと二人暮らしだったが昨年老人施設に入居したのだった。
自炊にもすっかり慣れた様子で微笑ましく思う。
今日もエアコン修理が2台入庫した。
一台はスイッチの故障。もう一台はガス漏れである。
義父の見立ては完璧で頭が下がるばかりであった。
「お盆休みまでに直さんといかんな」義父もやる気になってくれる。
そんなこんなで今日は機嫌が良くほっとしたことだった。
3時に退社。事務も忙しかったのでなんだか疲れを感じる。
仕事は好きだが疲れるとつい「もう嫌だな」と思ってしまう。
若い頃のようにリセット出来なくなってしまったのだ。
買い物を済ませ帰宅するとポストに「詩誌」が届いていた。
SNSを通じて知り合った詩人さんが送ってくれたのだ。
とても新鮮な魅力を感じる。きっと良き刺激となるだろう。
ふと仲間に入れてくれまいかと思ったが身の程知らずだと直ぐに気づく。
世のなか捨てる神あれば拾う神ありとは限らないのだ。
けれどもこれまで参加していた詩誌を追放されてから
前途が随分と明るくなったような気がする。
もうくよくよと思い詰めることもないだろう。
「未来」と云うほどの時はもう残っていないかもしれない。
いつが最後になるかも分からない崖っぷちに立っている。
飛び込む勇気はないがいつまでも風に吹かれていたいものだ。
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